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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.45 宇野 一真さん

Introduction

生協の配達職員さんといえば、元気な声と爽やかな対応が印象的ですよね?今回取材させていただいたのは生活協同組合コープしがにお勤めの宇野一真さん(国際文化学部 2014年卒業)。殻に閉じこもらないでシャキッと自分の意思を伝える大切さを教えていただきました。

初心忘るべからず

生活協同組合コープしがで宇野さんがされているお仕事について教えてください。

組合員の方(お客様に当たる人)が注文された品物やカタログをお届けする配送業務をメインに働いています。プラスアルファで、新規組合員の獲得やコープ共済という保険のおすすめをする営業も担当しています。今の時期(取材当時2015年12月)ならおせちのおすすめもしてますね。

配送の仕事を主にされているんですね。1日に配送に回る軒数はとても多いと思うのですが、気を付けていることは何でしょうか。

毎日、朝に30軒、昼に30軒、直接組合員の方のお宅を回るのでコミュニケーションを大切にしています。組合員の方の名前や顔を覚えるにもまずはコミュニケーションをとらないと難しいと思うので、お話をよく聞くように心がけています。
入社して2年目になると仕事にも慣れの部分が出てくるのですが、やはり初心は忘れないでいたいです。たとえば、カタログって袋の中に配達員が入れているんですが、袋の文字の向きとカタログの文字の向きが揃うように入れたりしています。組合員の方に対して雑な対応はしたくないんです。
仕事していてやりがいを感じるのは組合員の方が喜んでくれることと、自分自身も「ありがとう」って笑顔で言われると嬉しいので、これからも気を付けていきたいですね。

お客さん目線が大切なんですね。それでは入社して2年目で一番心に残っているエピソードはありますか?

実は、入社して1カ月目で泣いたことがあるんですよ。配送で回るルートっていうのはあらかじめ決まっているのですが、最初は配送の経路を覚えるために先輩と一緒に回っていたんですよ。それで、覚えたつもりになっていたんですけど、いざ独り立ちしてみたら一人では全然できないことに気づきました。トラックを運転して、組合員さんの元に荷物を届けてという業務を先輩といた時のようにこなしたいのですが、最初の配送は本当にうまくいきませんでした。それが悔しくて、センターに戻ってから泣いてしまったんですよね。
でもこのままの自分ではいたくなくて、ほかの職員さんより早めに出勤して、道を迷わないように地図を確認したりと朝の時間を有効的に活用するようになりました。

習うより慣れよ

悔しさって前に進むためのエネルギーへと変わっていくんですね。お話は変わりますが、就職活動の際に頑張っていたことって何かありますか?

特別なことをしていたわけではないですが、SPIの勉強は繰り返しやっていたので、おすすめの勉強法があります。自分は龍大の就職セミナーにもよく顔を出すようにしていたのですが、そこでもらったSPIの過去問冊子は必死で解きました。ちゃんとスコアを取るのに2回以上繰り返していました。うん、最低でも2回やっておくと安心しますよ(笑)
自分はおじいちゃんやおばあちゃんといった大人の方とお話をするのが好きだからこそ、生協を含めた人と関わる職を将来の選択肢に入れていたのですが、やはりSPIなど就職に関わるものは、ちゃんと勉強して就職活動に挑みたいと思っていたんです。

繰り返しが大事なんですね。ちなみに大学時代は何を専攻に勉強されていたんですか?

国際文化学部で泉先生のゼミに入って京都について勉強していました。元々お寺とか神社を巡るのが好きだったので、泉先生の下でなら京都について知れるかな、と思ってゼミを選びました。大学時代は京都の良さを通して日本の良さも同時に感じ、卒業した今、休日は京都だけではなく地元滋賀をあちこち回っています。桜に田んぼ、鈴虫など日本は年間を通して四季があるのでそれを味わいながら巡るのは楽しいですよ。

なるほど。それでは就職されてから今まで、自分自身変わったな、と思うことはありますか?

一番変わったなと感じるのは、ものをはっきり言うようになったことだと思っています。入社当初、わからないことがあってもどちらかというと、なよなよとした感じで「すみません…」と声をかけることが多かったのですが、先輩から、「遠回しにいうんじゃなくて、ストレートに伝えろ」と言われました。センターは職員同士の助け合いで成り立っているんです。配送が終わった職員はみんなセンターに戻ってくるんですけど、困っている人がいたら大丈夫かって声が飛び交いますし。だからこそ、遠慮なく「~してください」ってちゃんと伝えてもいい場所なんです。そっちの方が効率よく回りますし、お互いの気持ちがわかりますし。
本当に昔に比べたらはっきりものを言うようになりましたね。

挑戦―今後のビジョン―

では、在校生へメッセージをお願いします。

自分から積極的に話しかけるようにしてほしいな、と思います。
例えば、自分は大学時代にエビアンというソフトボールのサークルに所属していたのですが、新入生って最初サークルの輪の中に入るのって緊張すると思うんですよね。だからこそ自分から話しかたり、名前を必死に覚えて名前で呼ぶように心がけてました。
こうして自分から話しかけて、自分の思いを伝えられるようになった基盤にもなっているんじゃないかと思います。

最後に。宇野さんの今後の目標について教えてください。

今2年目で自分のことに精一杯になっています。今後は後輩だとか、もちろん困っている人にも目を向けられるようになって、将来はセンター全体に良い影響を与えられるような人になることが一番の目標です。


【取材】
石川沙希(社会学部2年)
【記事】
石川沙希(社会学部2年)

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