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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.69 中村 哲士さん

Introduction

国内外問わず活躍している日本の科学技術ですが、いつだってそれを支える人たちの存在は欠かせません。今回は株式会社コンカレントシステムズに勤務している中村哲士さん(理工学研究科物質化学専攻博士後期課程・2013年3月修了)にお話をお伺いしました。

初めに仕事内容を教えてください。

コンピュータの製造と販売、サポートが主な業務です。製造は自社製の筐体にコンピュータを構成するパーツを組み立てています。また、お客様のコンピュータにトラブルが発生した場合、解決のために現地に直接向かうこともあります。

学生時代から現在のお仕事に到るまでの経緯を教えてください。

きっかけは博士論文を執筆するために、コンカレントシステムズのコンピュータを使用していたことです。もしコンピュータに障害が発生して対応に長い期間を要した場合、論文の執筆を進められません。そのような事態にもなってしまう恐れもありますので、サポートが重要な役割を持っていると感じました。一言でコンピュータが動かないと言いましてもどのような問題と原因があって、お客様が何を望まれているかが非常に大事だと思いました。単純に部品が故障して動かないのか、別に理由があるのか。そこで別の理由があるとしても、お客様側の問題としてしまうのではなくご要望にお応えしたいと思い現在の仕事を始めました。

お仕事の魅力ややりがいは何ですか。

やはりお客様に満足して頂いたときに尽きます。コンピュータはハードウェアとソフトウェアが一体となって動作するため問題の箇所を見つけるのは難しいこともあります。また、遠く離れた場所にいらっしゃるお客様にコンピュータを納品してから、サポートが疎かになってしまうと、当然のことですが疎遠になってしまいます。そのようなことを回避するためにもコンピュータにトラブルが発生したという相談を受けたら、出来るだけすぐに対応しトラブルを解消することで、良好な関係を維持できるようにしています。お客様には大学や研究所等のアカデミックも多く、大切なデータがコンピュータの中に入っていることがあります。データを破損させて論文の提出を遅れさせてしまうようなことが絶対にあってはならないので、お客様のデータを守ることを重んじています。責任重大ではありますが、仕事をきちんと全うしたときは何ものにも代え難いやりがいを感じます。

今後の目標を教えてください。

これからもお客様のご要望に応え続けていきたいです。仕事を継続してそこから社会とお客様により貢献できればと思います。

在学生にメッセージをお願いします。

まず、これから就職活動に臨まれる学生のみなさんにお伝えしたいのは、色々な企業を見ることが大事だということです。これは私が充分に就職活動をできなかったので思うことでもあります。それから、大学生なので学業を大事にするのはもちろんのことですが、進路を見据えたことを考えて欲しいです。進路が就職であっても大学院への進学であってもそれは変わりません。今の世の中はある日突然状況が変わってしまうことがあるので、それに備えてください。


【取材・記事】
齊尾 郁昭(法学部1年)
今井 梨夏(社会学部3年)

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