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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.76 野田 莉恵子さん

Introduction

日本企業のグローバル化が加速する現代。日本のモノづくりを世界に発信する、海外営業というお仕事が注目されています。今回はグンゼ株式会社に勤められている野田莉恵子さん(経営学部 経営学科 2014年度卒)に、お話をお伺いしました。

お仕事内容について教えてください。

総合職の営業を担当していて、複数に分かれている部門の中から、デザインなどが印刷された容器を包装しているフィルムの下地となる透明な熱収縮フィルムを商材として、アジア諸国など海外の企業に営業しています。営業の際は海外に一週間程度滞在し、会社にいるときは、貿易書類を作成したり、生産計画を立てるなど、海外のお客様から注文を承ってから工場に出荷するまでの一連の業務に当たっています。

現在のお仕事を始められたきっかけを教えてください。

学生時代にアメリカのロサンゼルスに留学していた経験を活かして、将来的には英語を使う仕事をしたいと思っていたことがきっかけです。現在勤めている会社が、当時は海外での事業展開に力を入れるために語学力に富む人材を求めているということを聞いて興味を持ちました。そこから会社について調べていくと、BtoB(企業間での商取引)の仕事をするメーカーであることを知り、より大規模な仕事で活躍ができる機会を得たいと思い、現在の会社に就職しました。

営業ではどのようにして競合他社の商材と差別化をされていますか。

海外市場ではアジア諸国の安価な商材と競合するのですが、そこに対して、包装がより綺麗に仕上げられるという点を強みとしています。プラスチックフィルムの開発に関して、グンゼ株式会社は日本におけるパイオニア的存在であり、国内ではトップのシェアを堅持しています。印刷が鮮明であり、容器の形状に合わせた正確な包装ができる高性能なフィルムをメーカー様にご使用頂くことで、ブランドのイメージに貢献できるということを前面に押し出しています。また、営業を担当させて頂いた商品が実際に海外のお店で陳列されている光景を目にしたときはやりがいが感じられます。

オフの日の過ごし方を教えてください。

学生時代に打ち込んでいたバドミントンをして体を動かしたりする一方、家で落ち着いて映画を鑑賞する日もあります。それから旅行が好きで、今年のゴールデンウィークには友人と一緒に車で四国を一周しました。あとは最近ヨガを始めました。

学生時代と比べて、社会人になってから意識の変化などはありましたか。

大きく変わったのは自分の行動が会社に影響を与えることから、責任感が強まったことです。時間の管理はもちろんのことですが、自分が提案したことは最後までやり遂げるようにして、発言に関しても後から撤回しないよう心掛けています。海外には一人で出張に行くのですが、交渉相手は企業の上層部の方であることが多く、情報収集や伝達といった重要な仕事をしなければならないので、いい加減にすることができません。責任を持って仕事をして報告を繰り返しているうちに、上司の方からより仕事を任せて頂けるようになり、他にはマーケティングの一環で戦略の方針を決定する際に、イニシアティブ(主導権)を取って話し合いなどを進めさせて頂くことができました。私生活においては、学生時代と比較して自由に使える時間が限られるので、具体的な計画を立て、物事に優先順位を付けて取り組むようになりました。

今後どのような後輩と一緒に働きたいですか。

積極的に自分で行動できる人、物怖じせずに自分の意見を主張できる人、仕事を楽しんでくれる人と一緒に働きたいたいです。社内にいるときはチームとなって戦略を打ち出すのに対して、海外営業では基本的にはそれぞれが担当のエリアを持ち、各地に散らばって仕事をします。複数人で協力して仕事をすることは稀なのですが、各地で集めてきた情報を共有して、異なるエリア間で議論をしながらおもしろく仕事を進めて行きたいです。それを実現するためにも、積極性が欠かせないと考えます。

最後に、これからの目標を教えて下さい。

仕事に関しては、英語に加えてもう一ヶ国語を修得したいと思っています。語学力をさらに向上させて、それぞれを補い合う形で別々の言語をマスターすることで、一つの部署で全ての地域に対応できるようにしたいです。それから、身近な女性の先輩で何事にも臆することなく、仕事において男性に囲まれた状況でも精力的に働き、自分の確固たる意見を持っていて、お客様との信頼関係を構築されている方がいらっしゃるのですが、自分もそのように、後輩や他の人から見て一目置かれるような人材になりたいです。


【取材・記事】
齊尾 郁昭 (法学部2年生)

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