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龍谷大学

HOPE!~龍大生なう。~ vol.4 豊田倭士さん

Introduction

「辛いけど、キツいダメ出しで舞台が良くなるなら。それも演出の仕事のうちです」。そう語るのは、「劇団かるがも」という演劇サークルで、夏公演「露美男と樹里絵」の演出を担当する豊田倭士(理工学部2年)さん。初めての演出という仕事に、練習で部員をまとめたりするのに大変苦労したそうです。しかし過去の先輩たちが作り上げてきた「かるがも」を大切にしたいという思いが後押しし、過去の映像を見て研究しながら演出に取り組んできました。そんな豊田さんにお聞きした、劇団に入ったきっかけや演出の裏話、今後の目標をご紹介します!

「演出」に初チャレンジ!

今回取材したのは、理工学部2回生、豊田倭士さん。瀬田キャンパスを拠点に活動するサークル「劇団かるがも」の部員で、夏公演「露美男と樹里絵と」の“演出”を手がけました。

そもそも、演出とは何をするのか?演出の仕事は主に、役者の動きにアドバイスをいれたり、裏方(音響、照明)に「もっとこうすればいいのでは」と指示をいれる、いわば「監督」の仕事なのです。

今回初めて演出を担当した豊田さん。前回の新入生歓迎公演では役者でした。今回は1回生にとっても初めての公演だったので、多くのメンバーにとって「初めて」だらけ。「練習には毎回出席しないといけないし、一人ひとりと話す時間がなくて大変でしたね。でもそれが逆にやりがいにつながりました」。

豊田さんは役者がそれぞれ、自分のやりたいことをやれるように、演じる者自身が楽しんでもらえるようにアドバイスを送るよう心がけました。

しかし、演劇の世界ではキツい「ダメ出し」もなくてはなりません。「辛いけど、それで舞台がよくなるなら。それも演出の仕事のうちです」と語る豊田さん。練習は1ヶ月ほどしか出来ず、劇に出演する9人もなかなか揃わず、公演日が近づくにつれて焦りもかなりあったようです。

そんな豊田さんが劇団に入ったのは1回生の後半でした。高校生のとき、演劇を見に行ったことで、影響で興味が湧いたそうです。「最初から演出をやりたくて。でもあまり知識がなかったので、役者からスタートして演じる側の立場を経験しながら先輩の姿を見て学ぼうと思いました」

今回の演出をするにあたって、過去の映像を何度も見たり、先輩に相談したりと、かなり熱心に取り組んだそうです。

豊田さんの口から何度も出てくる「先輩」という言葉。豊田さんの、劇団かるがもの歴史を大切にする気持ちが伝わってきます。2001年に旗揚げした劇団かるがも。「過去の先輩がたが作り上げてきた劇団です。追いつけるように頑張りたい」と、これからの目標も教えてくれました。

最後に、そんな劇団かるがもの魅力について聞いてみました。

「団員が少ないからこその団結力があります。先輩がたも、たくさんアドバイスをくれます。何より演劇初心者が多いので、自分たちで積極的に意見を出し合いながら一緒に作品をつくりあげていくことができます。みんな個性的ですが、それが演技にいい味を出してくれます」と語ってくれました。

将来、社会人でも劇の練習をして出演する「ワーキングプロジェクト」というものがあるのでやってみたい、という豊田さん。演劇に対する情熱と、劇団かるがもへの愛がひしひしと伝わってきました。

今後の豊田さんの活躍に期待です!!


【取材】
岡澤愛(社会学部1年)、原田沙紀(社会学部1年)
【記事】
木下紗由里(経済学部1年)

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