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龍谷大学

HOPE!~龍大生なう。~ vol.41 門田昇さん 中川大知さん 小笠原萌花さん

Introduction

マンドリンという楽器を知っていますか?マンドリンとは、イタリア原産の琵琶のような弦楽器のことです。独特の奏法で癒しの音色を奏でるマンドリン、実は人の声に最も近い楽器なのだそうです。今回は、そんなマンドリンの音色に恋をしたマンドリンオーケストラの皆さんにお話を伺ってきました!

1年間の集大成となる10月の定期演奏会に向け、日々練習を積み重ねているマンドリンオーケストラの皆さん。「どんな楽器よりも美しい音色が出る!」そんなマンドリンの音色に魅了されたコンサートマスターの門田昇さん(理工学部4年生)、チーフコンダクターの中川大知さん(法学部4年生)、サブコンダクターの小笠原萌花さん(短期大学部2年生)の3名に、マンドリンオーケストラについて語っていただきました。

―まず、マンドリンオーケストラについて教えてください。

門田(敬称略):マンドリンというのは、イタリア生まれの弦楽器のことで、そこから派生したマンドラテノールやマンドロンチェロという楽器の総称でもあります。僕たちマンドリンオーケストラは、それらのマンドリン系楽器に加え、クラシックギターとコントラバスを入れた楽団です。

クラシックやマンドリン音楽に限らず、吹奏楽の曲を編曲したものやポップス曲など、幅広いジャンルの音楽を演奏しています。今は、毎年10月末頃に行っている定期演奏会に向け、日々練習を重ねています。また、最近では、マンドリン音楽を身近に感じてもらおうと、老人ホームや児童館、お祭りなど、地域の福祉施設やイベントなどでの依頼演奏にも力を入れています。

―マンドリンを始めたきっかけは?

中川:僕は学部の友人に誘われてミニコンサートに行ってみて、初めてマンドリン音楽を聴いて、いいなと思ったのがきっかけです。

小笠原:元々、音楽の経験があるので大学でも音楽を続けようと思ってはいました。私も学部の友人と一緒に一度見学に行ったら、そのままマンドリンオーケストラに居座ってしまい、いつの間にか入部していましたね。

門田:大学に入ったら音楽をしたいと思っていたのですが、1年生の時は授業が忙しくてサークルには入れませんでした。ですが、2年生になって余裕ができたので音楽系のサークルに入ろうと思い探してみました。そこで、マンドリンオーケストラに出会い、興味を持ち見学に行き、そのまますぐに入部したんです。

―皆さん、マンドリンは初心者から始めたのですか?

中川:そうですね。マンドリン経験者もたまにいますが、部員の殆どがマンドリンに関しては初心者です。吹奏楽やピアノなど他の楽器の経験者は多いですが、僕のように高校までずっと運動部で、大学から音楽を始めたという部員も多いです。

小笠原:マンドリンはトレモロ奏法と言って、ピックを小刻みに震わせて弦を鳴らす奏法で演奏するのですが、慣れるのが大変でしたね。ただ、みんな初心者から始めてスタートラインが一緒だったので、そこまで大変だとは感じませんでした。

―マンドリンオーケストラの魅力を教えてください。

中川:吹奏楽の迫力のある音とは違い、マンドリンは耳に優しい音が鳴るので、それがいいなと思います。大学でいろいろな個性を持った人が集まって一つの音楽を作り上げていき、その音楽には色んな表情が出るのが魅力だと思います。

小笠原:マンドリン自体は音がとても小さくて、フルート1本やパーカッションに負けそうになることもあります。ですが、音色が柔らかくてとても綺麗なのでそこが一番の魅力ですね。

―演奏会に向けてどのような練習をしていますか?

中川:普段は月・金のパート練習と水曜日の合奏練習といった風に週3回、夕方5時から7時ごろまで練習がありますが、夏休みや演奏会前などは回数を増やしています。新しい曲を始める時は、まず「トップ」という各パートのリーダー同士で集まって、曲のイメージや方向性などを揃えていきます。それをパート員に伝えて練習して皆で曲を作っていきます。ただ楽譜通りに弾くのではなく、僕たちの自由な解釈で物語を作っていくことを大事にしていますね。

―練習や演奏活動をしていく上で心がけていることはありますか?

門田:個々の技術を上げていくことも大事なんですが、やはりオーケストラなので全体のバランスや表現を最終的に良くなければいけないと思っています。

中川:僕や小笠原さんは奏者だけでなく指揮者もやっているので、各パートを理解して見ていかなければいけません。

普段自分が弾いている楽器のパートだけでなく、ギターやコントラバスといった専門外の楽器に関しても、そのパートのトップと意思疎通をしっかりして全体を見ていくことが大事だと思っています。また、ただ楽器を弾くだけでなく、オーケストラとして演奏する楽しさも伝えていきたいです。そのために、後輩たちだけで演奏をさせるなど、モチベーションを上げる工夫もしているつもりです。

小笠原:私も指揮者なので、合奏練習では各パートの動きをしっかり把握して、合奏練習でしかできない部分や、パート練習では補えない部分などを出来るようにしています。また、弾くことに必死で怖い顔にならないよう、隣同士、向かい合って笑顔の練習をしながら合奏をしたこともありますね。

―サークルに入る前と後とで、自分の中に何か変化はありましたか?

門田:オーケストラという大人数で音楽を作る楽しさを知りました。また、集団で活動していくので、社交性も上がったと思います。

小笠原:もしこのサークルに入っていなかったら、ただ授業を淡々とこなす日々になっていただろうし、交友関係も狭くなっていたのではないかと思います。しかし、サークルに入ったことで他学部の人や、他大学との合同演奏会を通じて交流の幅が広がったと思います。また、音楽の幅も広がり、知識も身についたかなと感じています。

中川:高校まではバドミントンをやっていて個人競技だったのですが、大学ではオーケストラで集団で活動していくということで、周りを見るようになったと思います。

―今年の演奏会について教えてください。

中川:基本は3部構成の演奏会です。昔はクラシック音楽のみのプログラムが多かったのですが、最近は馴染みのあるポピュラー音楽を用いたポップスステージを企画し、お客さんに演奏会を楽しんでもらえる工夫をしています。今年も第2部でポップスステージを企画しているので、ただ演奏を聴くだけでなく観て楽しんでもらい、お客さんに来てよかったと思っていただける演奏会になるよう頑張っていきたいです。

小笠原:せっかく電車賃や時間をかけて来ていただくので、お客さんを一番に考えた演奏会にできればいいなと思います。

門田:僕たち4年生は今年で最後の演奏会なので、とにかく悔いのない演奏をしたいです。第2部でポップスステージがあるので、ダンスや演出も頑張ってお客さんに楽しんでもらう、そういう意識も大事にしたいですね。

―最後に、今後の目標を教えてください。

中川:技術力と知名度の向上を目標にやってきたのでそれを継続して、今年の定期演奏会を成功させたいですが、お客さんに来てよかったと思ってもらえる演奏会にすることが一番です。

門田:定期演奏会で悔いのない演奏をして引退するということと、ポップスステージでお客さんに少しでもマンドリン音楽の楽しさを伝えたいです。

小笠原:私は来年引退するので、今年の演奏会を通過点として来年の演奏会をよりよいものにしていきたいです。また、自分自身が技術面でも人としても成長できたらいいなと思います。

マンドリンオーケストラ 第47回定期演奏会
日時:10月24日(土)17時30分開場 18時開演
場所:長岡京記念文化会館 入場無料
Twitter→@ryu_manoke


【取材】
北野真朗(社会学部3年生)、中原千智(社会学部3年生)、仲村菜乃花(文学部2年生)
【記事】
仲村菜乃花(文学部2年)

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