発行・編集
学生広報スタッフ
「倶楽部りゅうこく通信」編集部
ご意見・ご感想・お問い合わせ
  • メールマガジン登録

龍谷大学

HOPE! 龍大生なう。 vol.49 岡田 航輝さん、畑 雄一朗さん

Introduction

今回は昨年誕生した農学サークル、龍谷farm~みんなの庭~の岡田航輝さん(農学部2年)と畑雄一朗さん(農学部2年)に、昨年度をふりかえっていただき、設立1年目の苦労や、今年栽培しているサツマイモの品種改良についての取り組みと農学への熱い思いを語っていただきました。

―龍谷farmの活動内容について教えてください

龍谷ファームは、瀬田キャンパスの近くにある『羽栗の畑』で作物を栽培しています。
 村のコミュニティを大切にし、農作物についての知識を養い、農業の基本を理解した上で新しい農法に挑戦しています。また、「AGR × Recreation」を掲げており、収穫した作物を料理して食べたり、お世話になった人に配るなど、農学とレクリエーションの融合などにも力を入れています。

―昨年、サークルを設立されたそうですが、設立の動機きっかけを教えてください

農学部に入ったからには、農学を積極的に学んでいきたいと考えていたし、入学後、農学部の授業で学んだことを実践する機会が少ないことに気付き、大学で学んだことを形にしていきたいと思い設立しました。

―畑で作物を育てていると伺いましたが、畑はどのようにして手にいれたのですか?

畑の土地探しには本当に苦労しました。まず、どこから借りたら良いのかもわからなくて、大学の先生やJA、市民農園など様々なところにいきましたが、なかなか良い土地がなく、一時はプランター菜園も考えました。そんななか、ある日あてもなく土地を求めて、フィールドワークで瀬田キャンパスの近くの村を歩いていたら、たくさんの村の方に会って…そこから何度も村に出向き、地主を紹介してもらい、やっと土地を借りることができたんです。その後も、村の方には農業の知識などを教えていただいたり、畑をもらうなど、大変お世話になっており、本当に感謝しています。

―昨年の成果について教えてください。

昨年は、ジャガイモ、キャベツなどを育てました。ジャガイモは10キロ収穫することができました。しかし、キャベツは路地栽培をしたため、植えて芽が出てすぐに害虫による食害にあってしまったんです。
 無知のまま栽培すると失敗することが身に染みてわかったので、農学の知識をよりつけるために、もっとしっかり勉強会を開かないといけないと痛感しました。

―今年の取り組み、及び今の状況について教えてください。

今年はさつまいも、唐辛子 などを育てます。さつまいもは、品種改良に挑戦しています。今、唐辛子は昨年のキャベツの様に食害にあわないため、ある程度育つまでは温室のなかでプランターで育てています。これは、苗の成長の足並みを揃えることにもつながるんです。
 さつまいもは、地温、気温の上昇を待っているなど、畑の土を整えている段階です。

―目標を教えてください

さつまいもの種を取ることです。さつまいもの種を取ることは難しく、普通に育てると花が咲かず、種がとれません。なので、植物の同じ科のもの同士は接ぎ木、接合できるという特性を利用します。アサガオの台木の上に、サツマイモの茎を接ぎ木して、花を咲かせます。これは、宮崎県の農業試験場でも行われている方法です。あとは、できたさつまいもを学外のコンテストに出展したり、龍谷祭でふるまうことも考えています。

 品種としての審査基準は厳しくハードルも高く、今はまだ夢のまた夢ですが、今後は新種として龍谷ファームのオリジナルさつまいもを開発し、登録したいです。また、畑について助言、種や苗の仕入れなどに協力してくださっている農学部の教授や地主さんをはじめとする村の方には大変お世話になっているので、畑で採れた農作物を配ったり、獣害対策を万全にしたり、土壌の調査報告することで恩返しをしていきたいと考えています。

龍谷farm~みんなの庭~公式twitterアカウント
 https://twitter.com/ryukokufarm


【取材】
石川沙希(社会学部3年)、岡澤友香(文学部3年)
【記事】
岡澤友香(文学部3年)

このページのトップへ戻る