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龍谷大学

龍窓 お月見イベント「御月見de交龍」レポート

龍谷大学深草町家キャンパスには、イベント開始時間が近づくにつれ、近所の高齢者の方々や親子、留学生たちの総勢20人程の参加者が町家に集まりました。
参加者たちは、玄関の壁に飾ってある大正・昭和時代の深草の街並みを撮影した写真や古地図を見たり、町家の中庭を眺めたり、同席した人々と会話したりと、ゆったりイベントの開始を待ちます。

イベントが始まり、まず京都ノートルダム女子大学の米田泰子教授によるお月見に関する風習や慣習についての講演が行われました。お月見は国や地域によってお供えする食べ物が異なったり、祝日になったりするなど今まで知らなかったことが多く、参加者一同話を熱心に聞いていました。

講演が終わると、実際にお月見団子を作ることになりました。テーブルごとに、高齢者と留学生、学生が入り混じった5,6人で協力して団子を練りました。私たちは留学生たちと相席になり、少し緊張しました。しかし、互いのことを聞き合いながら会話をしているうちに少しずつ打ち解けたように感じました。練って出来あがったお月見団子は黒蜜やあんこ、きなこをかけて食したり、すすきと一緒にお供えしたりしました。

最後に、月に一度「町家シネマ」を企画・運営している、政策学部松浦ゼミの学生さんたちが進行を務め、「月桂冠」の昭和初期頃の広告映像鑑賞会が始まりました。映像は白黒で無声でしたが、学生さんや参加者たちの解説から当時の深草の様子が分かりました。映像は深草の町並みから、お酒づくりの工程へと変わっていきます。上映中は、高齢者の方々が懐かしんだりする声や、現在の深草の変容ぶりに驚く声など興味深そうでした。その中で私が印象的だと思ったことは、誰かが映像の中で分からないことがあると、それをだれとなく質問をし、誰かが自然と返答してくれることです。それをみんなで聞いて、感心したり納得したり。ここでは誰もが生徒で、誰もが先生になれる空間なのだと思いました。

※「町家シネマ」を企画・運営している政策学部松浦ゼミのみなさんに取材しました!
その内容はこちら→ryukokuTALK HOPE~龍大生なう。~vol.30


【取材】今木美里(社会学部2年)、高松宏至(文学部1年)
【記事】今木美里(社会学部2年)

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