広報誌「龍谷」2026 No.101

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People, Unlimited

農学研究科修士課程2年生
京都府立西舞鶴高等学校出身

山田ᅠ 彩映さん

好みで選べて誰もが美味しい
農学部オリジナルコーヒーが誕生

生産者や企業との連携、学生が育てた農産物の活用などによって美味しいものを開発している農学部にまた新しい商品が生まれた。オリジナルブレンドコーヒーのドリップパック「ROOT(ルート)」と「LEAF(リーフ)」である。植物の根を意味するROOTはコーヒーが苦手な人に向けたもので、この一杯をきっかけにコーヒーの魅力が根づいてほしい、植物の葉を意味するLEAFはコーヒーが好きな人が木の枝葉のようにコーヒーの世界を広げてほしいとの思いが込められている。開発のきっかけは農学部入門ゼミの外部講師として花陽みく氏がおこなった授業。自身が立ち上げたコーヒーブランド「hana・hi と coffee」のストーリーに多くの学生が関心を持ったことからプロジェクトが発足し、学部生と大学院生20人が集結した。リーダーを務めた農学研究科修士課程2年生の山田彩映さんは食とその開発に興味があり「健康や栄養の観点から農をとらえ、食べ物の生産から開発、流通に至るまでを学べることに魅力を感じました」と農学部食品栄養学科に入学した。

プロジェクトはコーヒーの企画からスタート。企画を進める中で「実はコーヒーが苦手」という声がメンバーから上がった。「苦手な理由を探れば誰もが楽しめるコーヒーができるはず」と視点を変え、コーヒーが苦手な人用と好きな人用という2種類の開発に挑戦。メンバーがリサーチしたコーヒーの嗜好や花陽氏のアドバイスを元にROOTは酸味や苦味が少なくフルーティーで甘味のある2種のコーヒーをブレンド。LEAFはやさしい酸味とコクがある3種のコーヒーをバランス良く合わせた。このベストな配合に至るまでには配合の割合を細かく変えて試飲を繰り返し、自分たちの商品を作り上げたい思いと、味覚の官能評価をはじめ農学部での学修や実習によって培われた知識が大きな力となった。

「モノだけでなく、技術や体験といったコトも提供できる」との助言からメンバーの特技である「手相占い」を購入特典とし「来場者には『占い付きでこの値段はお得』と感じてもらい、用意した商品はほぼ完売しました」

開発開始から約8カ月後、ついにコーヒーが完成。購入者からは「飲みやすい」「コーヒーがより好きになった」と好評を得ている。

プロジェクトを通じてコーヒーへの関心が一段と高まった山田さん。「食品の香りの精神作用を研究しているのでコーヒーの香りのことも調べたいです。また食品のアップサイクルの観点から抽出後のコーヒーの活用も考えています」。卒業後に携わる商品開発にもこの経験を活かしたいという。

2つの袋を縦に並べると1本の木に見えるパッケージデザインもメンバーによるもの。今回のプロジェクトが農学部に根づき、葉が生い茂る大木へと育っていくはずだ。

「オリジナルブレンドコーヒー2種セットROOT|LEAF」 龍谷メルシー・オンラインショップにて販売
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ryukokumerci-online/rm-n001.html

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