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文学部仏教学科5年生
映像制作会社Zipmotion
坂中ᅠ一平さん
仏教学科は、2027年4月に学科改組・改編
現在の真宗学科・仏教学科を統合し、新たな「仏教学科」を展開
本学入学を機に京都の美しい景色に惹かれ「一人でできる趣味になれば」と一眼レフカメラを手にした坂中一平さん。撮影した写真や動画はSNSで公開。幼い頃から絵を描くことが好きで、アートにも関心があったことから作品が評価され、フォロワーから写真や動画の撮影を頼まれるようになった。なかでも世界的ファッション誌『VOGUE JAPAN』からの依頼には「まさか」と驚いたが、これが自信となり、本格的に映像制作活動をスタート。同じく動画制作を手がけていた本学の友人と幼なじみの3人で映像制作チームを立ち上げたところ、音楽関係者や店舗、企業からの依頼が次々と入るようになった。
「ただ、質の高い作品で依頼に応えるためには機材が不十分でした」と坂中さん。資金調達に頭を悩ませている時に救いの手になったのが、学生の挑戦を支援する「龍谷チャレンジ」だった。すぐに応募したところ採択され、必要な機材を揃えることができた。続けて本学の創業支援ブース「TREP」のサポートを受け、映像制作会社「Zipmotion」の設立も実現。作品の質の向上に加え、大学発のスタートアップということで信頼度も高まり、仕事の幅が広がった。「採択後に『共創HUB京都(仮称)※』の紹介動画制作を任せてもらいました。作品を通じて龍谷大学に恩返しができたかなと思っています」
大学からの支援に加え、学部での仏教の学びも映像制作に役立っているという。坂中さんの役割は映像ディレクター(監督)。依頼者のイメージを形にしていくうえで「龍谷ミュージアムで鑑賞した曼荼羅をはじめ、仏教美術の構図や配置、色彩などが画面構成の参考になっています」。さらに卒業論文で研究した『禅思想と日本の美意識』も表現に深く結びついている。「禅には簡素さを重視する“足るを知る”という価値観がありますが、自分の作品も本当に伝えたいものを際立たせるために余計な要素を削ぎ落とす表現を意識しています。また、すべて見せず、内に秘めておくことで美しさや価値が生まれる“秘すれば花”という考えにも影響を受けています。どうやって撮ったの?何を思っているの?といった、見る人にいろいろ感じてもらえる余白があるぐらいがちょうどいいですね」と坂中さん。
卒業後は自社での活動と並行して、東京の映像制作会社で「修行」をする。「龍谷大学に入学していなければ映像制作を仕事にすることはなかったです。カメラやアート、仏教の学びといった自分の点が縁によって繋がっていき、道が拓けたことに感謝しています」
※共創HUB京都(仮称) JR京都駅の近くに2028年春開業予定の産学金連携と住居を備えたイノベーションハブ拠点