広報誌「龍谷」2026 No.102

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Event Ryukoku Museum

古刹の寺宝が揃う貴重な機会
邪鬼の抱っこなど斬新な企画も多数

秋季企画展

「みんなおいでん!東三河の普門寺さん」

2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝)

休館日:月曜日(ただし、9月21日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日(木)、10月13日(火)
主催:龍谷大学 龍谷ミュージアム、京都新聞、中日新聞社

本展では愛知県豊橋市の船形山普門寺(せんぎょうさんふもんじ)に伝わる仏像や古文書、経典などが一堂に会す。「収蔵庫の建て替えに伴い、私たちが寺宝の一部をお預かりすることとなり、今回の企画展が実現しました」と話す村松加奈子龍谷ミュージアム学芸員は豊橋市出身。地元の寺院の収蔵庫改修というまたとない巡り合わせに縁を感じ、三河弁で「おいで」を意味する「おいでん」を企画展のタイトルにした。

普門寺は愛知県と静岡県の県境に位置する。奈良時代の創建以来、東三河を代表する山岳寺院として栄えてきたが、延暦寺との対立や、戦国時代に一山を焼失するなど、激動の歴史を歩んできた。近年は自治体や県内の大学による研究調査が進み、歴史的な重要性が改めて明らかになっている。村松学芸員は「困難に直面しても自由な発想と知恵で復興を遂げてきた普門寺のバイタリティに驚かされます」という。例えば、現在進行中の収蔵庫改修ではクラウドファンディングを実施したが、江戸時代にも全600巻からなる仏教経典『大般若経(だいはんにゃきょう)』を購入するため、寄進者の名前や願いを書き記すことで資金を募ったという。もちろん、この経典も本展で鑑賞できる。

広報誌「龍谷」2026 No.102

村松ᅠ加奈子ᅠ龍谷ミュージアムᅠ学芸員

普門寺の時代を先取りするDNAは現住職にも受け継がれ、今回の企画展にも息づいている。まず展示される大半の寺宝の写真撮影が可能。台座を含めて約3メートルにも及ぶ「伝釈迦如来坐像」「阿弥陀如来坐像」は露出展示されるため「圧倒的な大きさと威厳を間近で体感できます」と村松学芸員。さらに龍谷大学古美術研究会との初コラボによる学生たちの解説、2D仏像顔出し看板アーティスト・ニシユキ氏が制作した顔出し看板での「仏像仮想ワークショップ」など、誰もが楽しめるイベントが目白押し。住職の解説付きの「抱き邪鬼」体験では千年前の邪鬼を実際に抱っこできるのだ。「ご住職から大胆な企画をご提案いただき、私たちも普門寺の革新性を楽しんでいます」。龍谷ミュージアムでもかなり斬新なこの企画展に「みんなおいでん」。

龍谷ミュージアムWebサイト
https://museum.ryukoku.ac.jp/

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