未来の教員を目指して、 教育実習生が全国にはばたく |
 |
出身中学校で英語を教える英語英米文学科の吉田麗佳さん(大阪薫英女学院高校出身)。工夫した授業の進め方に、生徒の笑顔がこぼれ、教室の雰囲気が和らぐ。 |
教員免許状取得を目指す学生にとって、その集大成となる教育実習が6月から本格的に始まった。本学では今年度、教育実習生361名が北海道から沖縄まで全国各地に飛び立ち、そのうち文学部では、187名とその半数以上を占める学生が母校などで教壇に立った。
実習期間中(高校2週間・中学3週間)は、教科指導をはじめ学級指導や部活動の指導にも汗を流す。実習生は、昼は生徒と過ごし、夜は学習指導計画を作成するなど「寝る間もないほどハードだった」と感想を漏らすが、その多くは「授業がうまくいった時の生徒の笑顔に励まされた」「『絶対先生になって、この学校へ戻ってきてね』と言われ、教師一本で頑張る決意が固まった」と口をそろえて言う。
また、「職場に龍大の先輩がおられて心強かった」という声が相次いだが、本学ではここ最近、卒業生を含めると約100名程度が公立学校教諭として採用されている。大宮学舎で教職課程を担当し、「教壇で活躍する龍谷大学卒業生の会(教龍会)」を運営する小寺慶昭教授は「教育界は団塊の世代が定年となり、今後は大量採用時代を迎える。教育課題が山積する現代こそ、『龍大魂』を身に付けた教員が、1人でも多く教壇に立てるよう、本学教職員も全力で支援していきたい」と話している。
|
|