理工学部の教員免許取得支援態勢の整備・強化
 |
 |
大西俊弘准教授 |
理工学部で所定の課程を修めると、 中学・高校の数学・理科・情報・工業の教員免許を取得することができる。2007年3月卒業生のうち50名が教員免許を取得するなど、教員志望者は増加傾向である。
一方では文科省の教職課程教育の充実・厳格化の方針に対応するため、本学でも文系の教職専任教員に加え、理系の専任教員の必要性が年々増してきた。
そこで 理工学部では、学部長を中心に理系教職専任教員のポストの新設を働きかけ、2007年度に「数学」「理科」「情報」3教科で優れた業績・実績を持つ大西俊弘准教授を迎えた。
大西准教授は1958年生まれ。兵庫教育大学大学院修了で、京都府の公立高校3校、奈良女子大学附属中等教育学校(中高一貫教育校)で教鞭をとった経験があり、数学教育・科学教育・教育工学が専門である。
その大西准教授からメッセージが寄せられた。
「景気の回復に伴い、理数系の人材が企業に流れ、理科・数学の教員が不足傾向にあり、各自治体共にその確保に頭を痛めています。そのため、京都府や京都市では、今年度より新たに理数系教科に限り『大学推薦制度』を導入、本学からも7名の学生を推薦し、全員1次試験が免除となりました。
少子化に伴い、入試の圧力が低下し、受験向けの授業では生徒を指導することが難しくなってきましたが、教科の面白さや有用性を生徒に伝えることができる教員を育てたいと思っています。
また、本学の卒業生を学校現場に多く送り出すことは、教育界に本学への理解者・支援者を多く産み出すことになり、本学の発展にも寄与すると信じて、学生の指導にあたっていきたいと思います。」
さらに理工学部では、教員をめざす在学生同士や、教員として活躍する卒業生の縦の交流の機会を設けたり、中学高校の教育内容への理解を深めるべく、実用数学技能検定に向けた勉強会を行なうなど、教員をめざす学生を多面的にサポートしています。
|