2011年12月11日(日)、龍谷大学深草学舎21号館604号室において厳正なるエントリー審査・書類審査・プレゼンテーション審査を勝ち抜いた6チームの本選が開催されました。
このプレゼン龍は、学生の起業家精神の育成や大学発学生ベンチャーの創出を目的に2001年度から開催され、今年で11回目を迎えます。近年は、出場枠を他大学にまで拡大していましたが、今年は、初心に立ち返り、本学在学学生に出場枠を戻して開催されました。龍大生ならではの発想に期待がかかります。
本戦に出場したのは、学年、性別も、1チームの人数も違う様々なカラーを持ち合わせた6チームとなりました。チーム名から目を引くものもあり、出場するプランナーのドキドキ感、オーディエンス(観客)のわくわく感が会場内には溢れていました。
本番は13時から深草学舎21号館604教室においてスタート。池田副学長と学生実行委員長の藤本洋さんからの開会挨拶の後、岡武公士氏(楽天トラベル株式会社代表取締役社長)より「今、求められる“力”」と題しご講演をいただきました。本学の卒業生である岡武氏からは、“後輩”ビジネスマン達への激励と温かなアドバイスをいただくとともに、会場からの多くの質問にも“先輩”として快く回答いただきました。そうこうするうちに、いよいよ前半戦のスタート !
前半戦3チーム×15分(準備1分、プレゼンテーション7分、質疑応答7分)、休憩を挟んで後半戦3チーム×15分が競い合いました。
26プランの応募のなかから厳しい審査を勝ち抜いてきた6チームのプランは、どのプランも若いアイデアがたくさん盛り込まれており、興味をひく内容のもの、目の付け所が素晴らしく、優れた発想のものばかりだったように思います。
運営スタッフは10名で昨年に比べてかなり減りました。今年は3年生がアドバイザーではなく、プランナーとして本選に出場します。そのため2年生の私が中心となり、1年生とがんばってきました。
企画している時はいいのですが、今回のような大きなイベントの当日は人手不足になります。でも、自分が忙しい時は他の者も忙しいので自分がやるべきことを責任感をもってがんばってきたつもりです。
代表者になることはありましたが、今までは色々な方々に支えられやっていたことを実感し、ありがたみを感じました。
やらせて貰っていたんだなぁと思います。今回は人を引っ張ることの難しさを知ることができ、いい経験ができました。社会に出る前に体験できてよかったと思います。
今年は節目となる10年目に一つプラスされ、新たなスタートの年となりました。今までの『伝統』をただ受け継いでいくということだけではなく新たに何を伝えていくのか ? 新たな何かが芽生えますように!
●チーム名 : チームポピット
●プラン : 「ソーシャルネットワークコミュニケーションズ」
【事業内容】
U-streamやニコニコ動画などの生放送が可能なサイトを通じて企業広告、説明会などの放送を支援・代行する。生放送に対するコメント、アンケートを依頼企業に返し、マーケティングデータの提供・管理をおこなう。
佐藤副学長も同じことを考えておられたらしく一緒にタッグを組みませんか?との嬉しいお誘いに「是非!」と応えていました。
生放送にこだわらず、ビデオ等に録り流す事も考えているとのこと。これからが楽しみです。
グランプリとオーディエンス賞のダブル受賞!!
チームポピットのお2人へお話をお聞きしました。
●今の気持ちは?
代表者の寺岡康司さん(経営学部経営学科3年生)
「素直にすごく嬉しいです!!」
一緒にがんばってきた椎名祐輔さん(経営学部経営学科3年生)
「努力が実ったかなと思っています」
●これからどうしていこうと思っているのですか?
寺岡さん
「今は3年生の就活中なので、4月・5月以降の内定後、4年生の残りの時間を使ってプランを実行していきたいと思います」
椎名さん
「一つのモノをつくるには組み立てのなかでプロセスが重要だと思います。彼と一緒にいろんな議論を交えてモノ作りに励んだなかでの発展、自分のなかでの自己成長というものが一番自分のなかで実になりました。結果としてかたちになったことが良かったと思います」
●チーム名 : C.C.
●プラン : 「FINS(For InterNational Students)」
【事業内容】
本学に在籍する外国人留学生に、日本文化知識・日本語力・コミュニケーション力の向上サポートプランを提供する。学力の高い日本人学生を講師とした週2回90分授業と、当社が設立する観光案内所でのコミュニケーション実践授業を繰り返しおこなう。
収支的に難しいのでは?という意見があり、佐藤副学長から「ビジネスとしてやらないとどうしても駄目ですか?」という厳しい質問に対し『ダメです!』と懸命に必死で応える姿には会場内も拍手で沸き上がりました。準グランプリにふさわしい名言です!
準グランプリと親和会特別賞のダブル受賞!!
C.C.のメンバー3人へお話をお聞きしました。
●今の気持ちは?
代表者の小林真莉さん(経済学部1年生)
「留学生が増えると聞き、留学生の悩みを解決したいと思い、このプランをつくりました」
成悠紀さん(社会学部コミュニティマネジメント学科3年生)
「去年のリベンジになり嬉しいです !」と終始笑顔笑顔でした。「ビジネスでないとダメです」と副学長にハッキリ言いきったのは彼女です。
北出凛太郎さん(経済学部1年生)
「素直に嬉しい!成の名言がでた!秀逸だったと思います!」
●これからどうしていこうと思っているのですか?
小林さん
「これからもこういう事を続けていけたら楽しいなと思います。アンケート調査等もやっていきたいと思っています」
【出席した親和会本部役員 岩田常任理事からのコメント】
保護者の立場から選ばせていただきました。これをどうしてもビジネスとしてやらないといけないのかという厳しい副学長に対して『ダメです』と一言!言っていただいた勇気に力強さを感じ選ばせていただきました。
●チーム名 : 未来龍(みくドラゴン)
●プラン : 「学生発信コンテンツ制作サイト~COOL JAPANの底力~」
このコンテストは、ビジネスプランコンテスト「プレゼン龍」とは別に、これからの未来を担う高校生を対象としたコンテストで、プランナーたちが新しい商品・サービスの“アイデア”を競います。
応募総数677件のなかから、事前に審査で『優秀賞』を獲得した5名の皆さんがプレゼンテーションをおこないました。審査は、会場にお越しいただいた皆さまによる携帯投票です。その結果、最優秀賞に選ばれたのは、国立松江工業高等専門学校・坂本弘樹さんの「ハブチューブ」でした。
歯ブラシの柄の部分に歯磨き粉が入っており、歯ブラシ側面の突起をスライドさせることで、ブラシの下部の穴から歯磨き粉が出てくるというものです。歯磨きの際に歯磨き粉に付ける動作が容易になります。とても分かりやすいイラストでのプレゼンテーションは高校生とは思えない内容でした。
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