ryukokuTALK

メールマガジン登録

挑戦~from.Ryukoku~ vol.87 古市 佳祐さん

Introduction

今年から2020年、2021年と日本ではラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピック、ワールドマスターズゲームと大きなスポーツイベントが立て続けに開催されます。今回はそんな日本で熱い業界の1つであるスポーツ業界のゴールドウインに勤務されている古市佳祐さん(経営学部2018年3月卒)に、仕事内容や学生時代のお話を伺いました。

メーカーの根幹である商品チームの仕事

古市さんは現在、ゴールドウインの多くのブランドの中でスイムウェアを中心に展開する『スピード』ブランドに携わり、その中でも「メーカーの根幹である」という商品チームで活躍されている。商品開発から調達、プロモーションなどに至るまで、まさにメーカー・ブランドを支える仕事をされている。また『スピード』の仕事においては国体をはじめ多く競技会の同行をするために出張へ行くなど日本各地を飛び回っているという。

リンゴのカフェ

「大学で一番がんばったと言えるのはゼミ活動」と古市さんは言う。藤岡ゼミに入り集中した活動のひとつが、青森のりんごを盛り上げる活動。青森のりんごのおいしさは有名で関東地方などでは多く流通しているが、関西で鮮度や輸送コストの問題であまり売られていない。この問題にゼミで取り組み、たどり着いたのが「リンゴのカフェ」だったという。徹底的にりんごにアプローチできる、リンゴに染まるカフェを作った。3回生と4回生の2年間取り組み、特に4回生の時には1日中ゼミのメンバーと話し合っていたこともあったそう。そんなゼミの仲間とは今でも連絡を取り合う仲だという。さらに古市さんは「大学生の時にしかできないことをしてほしい」と今の大学生へ向けて語る。ゼミやサークル、アルバイト、地域とのふれあいや旅行など大学生のように自由な時にしかできないことをやっておくべきだと熱く語った。

スポーツが好きだった

就職活動は3年生の3月1日から始めたという古市さん。京都市の『みやこめっせ』での合同説明会を機に本格的に就活をスタートさせたが、以前からスポーツ業界に興味を持っていたという。「スポーツが好き」な古市さんは中学、高校では部活動でサッカー部に所属し、大学でもサークルに所属しながらサッカーをしていた。サッカーに限らず野球や様々なスポーツのワールドカップ、オリンピックを観戦することが好きだった古市さんはスポーツを仕事にすることを考えていた。しかし選手のサポートをする仕事なのか、小売店での販売をする仕事なのか、多くの仕事がある中で最もスポーツをする人を支えることができるメーカーに就職することを選んだ。その中で「自由度の高いブランドと感じた」のがゴールドウインだったと古市さんは言う。ほかの大手メーカーに比べて『ザ・ノースフェイス』のような競技スポーツ以外のブランドがあるところに違いを感じ、第一志望をゴールドウインに定めということだ。

オリジナルブランドを世界へ発信したい

古市さんが就職活動をされている際のゴールドウインの採用では他の会社が行っている会社説明会の前に、説明会に出席するためのレポート、ゴールドウインで働く人のインタビューの動画を見て考えたことを伝えるレポートの提出があったという。さらに説明会のあとには面接の選考へ進むためのレポート課題を提出する書類選考があったという。課題は会社に入って何をやりたいのか。A4の用紙3枚をギリギリまで使って手書きで書いた内容は「ゴールドウインのオリジナルブランドを世界に発信したい」ということ。スピードやザ・ノースフェイス、カンタベリーなどといったゴールドウインが展開しているブランドは日本など一部の地域で商標権を持っているのみであるか、ライセンスブランドとして展開しているだけであるため「世界で勝負できない」。オリジナルブランドの価値を高めて世界へ発信することに携わりたいとアピールしたのだ。見事、書類選考を通過することができ、面接を経て4年生の5月頃に就職が決まったそうで、今でも「オリジナルブランドを世界へ」という夢を胸に抱きながら仕事を続けているという。

【取材・記事】
北村謙一朗(文学部3年)、肥田真男(経営学部4年)

このページのトップへ戻る