皆さんは小さい頃、絵本を読んでいましたか?たくさん読んだ人、あまり読まなかった人などさまざまだと思います。今回は、絵本などを出版するひかりのくに株式会社で保育雑誌・保育図書の編集をされている松尾実可子さん(政策学部 ・2016年3月卒業)にお話を伺いました。
弊社は出版だけではなく、保育全般を扱っています。幼稚園や保育園で毎月1冊、絵本をもらった記憶はありませんか?そのような本はもちろん、先生向けのイラスト集や楽譜集なども扱っています。また、自由帳やはさみ、のりなどの文房具系や遊具も扱っています。その中でも今、保育系の月刊誌の編集をしています。
私は、人のために、何かのために働きたいという想いはありましたが、出版業界に入りたい、というこだわりはありませんでした。むしろ、就職活動では面接などを通して会社の雰囲気を観ていたので、この会社に入りたい!と思って就職しました。
政策学部では、深尾ゼミでNPOについて勉強していました。現地に赴くことも多く地域の人と一緒に活動する中で、たくさんの課題があることを知り、表面に出ている問題だけでなく、その本質を知ることが大切だと学びました。
今でも、保育の現場に赴いたり、執筆される方と一緒に作ったりと政策学部での学びと共通する部分があると強く感じています。
今、私が働いている職場には、どんどんと後輩が入ってくるようになりました。後輩が入ってくるようになって「教える・伝える」という立場になり、改めてこの仕事について考えさせられました。人に伝えることの難しさは、本作りについても同じなので、後輩たちと一緒に自分も更に成長していき、より求められているものを作れる編集者になりたいと思います。また、大学生のときから「ひと・何かのためになりたい」という想いは変わりません。困っている人の助けになれるよう、より良いものを創り、届けられるように頑張りたいと思います。
学生のうちにできることを全力でやってほしいですね。サークルでもバイトでも、なんでも良いと思います。私はゼミ活動でした。ゼミ活動としてさまざまな地域に行き、その地域で生きる人の声や想いを知り、その方々のために何かしたいと思うようになりました。これが経験できたので、この大学に入って良かったと思っています。皆さんも何か誇れるものをもって卒業してほしいです。応援しています。