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挑戦~from.Ryukoku~ vol.85 池辺雄紀さん

Introduction

モノを売る仕組みをつくるマーケティング、就職活動でも学生の人気が集まる職種の一つです。しかし、マーケティングを理解し、実際にモノを作ったり売ったり、プロモーション活動を経験したことのある学生はどれほどいるのでしょうか。ここ龍谷大学経営学部の藤岡ゼミではそれを経験し学ぶ事ができます。今回は藤岡ゼミでゼミ長を務める池辺雄紀さん(浪速高校卒業、経営学部4年生)にお話を伺いました。チームで活動することの難しさ、目標達成までのプロセスなど、リーダーとしてどのようなことを考え行動されてきたのか。参考になることばかりでした。

藤岡ゼミの活動と特徴について教えてください。

僕たちは様々なコンテンツを対象にマーケティングの研究を行なっています。マーケティングの知識のインプットを繰り返しながら、アウトプットとして自分たちで実店舗を使ったり、そこでイベントを開いたりなど、幅広く活動を行なっています。
また、学外との連携によるプロジェクトも多いため、かなり自主性が求められるのも特徴の一つだと思います。ゼミ生は皆個性も強くて、話し合いの場になると意見は常に飛び交っているイメージです。思っていることは口に出す、その分意見のぶつかりも多いけど、そのぶつかりから成長できると僕は考えています。いい人間関係の中で成長を実感できる、最高のゼミです。

具体的にはどのような活動なのでしょうか。

僕たちの学年は、農学連携みかんプロジェクトに取り組みました。みかんの主要生産地である和歌山県や愛媛県の農業生産法人や若手柑橘農家と連携し、商品開発やワークショップ、販売イベントなどの企画運営を行い、みかんをはじめとする柑橘類の魅力発信と市場活性化を図ることを目的とした活動です。僕たち自身も摘果作業や施肥作業を農家さんの元で体験し、その体験をもとに京都の伏見追手筋商店街で子供を対象としたイベントを開催しました。

 

池辺さんはなぜ藤岡ゼミに入ろうと思ったのですか

ゼミ選びは大事だという思いはずっとあって、龍谷大学のオープンキャンパスでもゼミのブースにはよく目がいっていました。その中でも当時藤岡ゼミのブースにいた先輩たちから、「活動が豊富」であり「自分たちで企画して形にできる面白さ」というお話を聞いた時に惹かれたことや、マーケティングの知識の習得だけでなく、そこから自分たちでプロジェクトを企画して実際に何かを作ったりプロモーションしたりできる点を入学後にゼミのTwitterなどの情報から再確認し、やりがいのあるゼミだと思ったことから藤岡ゼミに入ることを決めました。

ゼミ長を務めた池辺さんですが、その役職や活動からどのようなことを学びましたか

組織を動かす難しさを学びました。先にあげたように、僕たちのゼミはメンバーそれぞれの個性が強いことが特徴の一つです。そのため目標に向かうためのプロセスの考え方が各々違いました。綿密に計画を立てて進める人もいれば、大まかな設定をし、進めながら随時課題や計画を更新していく人など多種多様でした。そんな中プロジェクトの目標設定をする時、最初はゼミ長という役柄、前に立って発言をして会議を進めていましたが、結果的に自分の意見になってしまうことに当時嫌悪感を抱いていました。最近ではゼミ長だからといって前に立って先導する、まとめるという概念から、後ろに座って全体を俯瞰的に見るよう心掛けるように。そうするとゼミ生それぞれの思考や特徴が明確にわかるようになり、全員の目線から物事を捉えることで、会議の最後には前に立ち各自の意見を要所要所取り入れ、みんなが納得のいく意見に結ぶことができるようになりました。個性を受容し、個々の強みなどを理解することができたことで、徐々に個性を最大限生かしながらプロジェクトを進めることができるようになりました。組織を動かすには、周りに意識を常に傾けることが大切だと学びました。

外部とのプロジェクトを行うにあたり、そこには多くの時間を費やさないといけなかったと思います。そんな中、池辺さんのモチベーションを維持し続けたものはなんだったのでしょうか。

途中でやめるか、やめないかの違いは自分の時間をどこに使うかだと思います。例えばサークルとゼミの二つの組織に所属していた場合、どちらを優先し、時間をどのように配分するか考える必要があります。藤岡ゼミの場合「活動時間は自分たちで創る」、というのもプロジェクトについて話し合いたいことや共有したいことがあれば随時チームで声を掛け合って集まることがよくあります。その活動量や活動内容に対して面白さややりがいを見出せる人はモチベーションを維持でき、ゼミ活動に注力できると思います。僕がモチベーションを維持できた最大の理由も、自分のためになると実感できたからです。

この記事を読む後輩の方々に一言メッセージをお願いします。

4年間を通して「何か一つ自分は誰よりも学んだ、これだけは負けない」と言えるものを見つけてほしいです。学べる場所はゼミだけではありません。ゼミ以外にもサークルや外部の団体など、どの組織でも構いません。その中で何か一つ、胸を張ってとことん学んだと言えることがあるかどうか。就職活動の時にはもちろん、これからの人生において大学での学びは大きく活かせると思います。周りの目は気にせず、自分を信じて頑張ってみてください。応援しています。

【取材】
肥田 真男(経営学部3年)
【執筆後記】
今回は経営学部の藤岡ゼミでゼミ長を務められている池辺さんにお話を伺いました。実は僕も藤岡ゼミのゼミ生であり、池辺さんの後輩にあたります。先輩方の活動はこれまでにも近くで見る機会が多かったのですが、そこに対しての「思い」を今回取材を通じて初めて知ることができました。これからもっと学ぶ姿勢を大切にしていこうと思います。池辺さん、お忙しい中取材に協力していただきありがとうございました。

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