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Science Cafe@Ryukoku University

「サイエンスカフェ」は、お茶を飲みながら気軽に科学の話に耳を傾け、おしゃべりを楽しむ催しです。
私たちは時折、生き物について「謎を解明した」とか「新事実を発見した」などと見聞きすることがありますが、実際のところ、どんな人がどのようにその偉業に挑んでいるのでしょうか。
今回は、龍谷祭にあわせて、研究がユニークでトーク好きな生き物研究者6 人が集まり、それぞれの研究の魅力を「すこしずつ」紹介します。人間味あふれるアラフォー研究者たちの、最先端の生々しい話に、あなたの知的好奇心がくすぐられること間違いなしでしょう。そして、ツッコミどころ満載の若い研究者たちを、お茶を片手にみんなで質問攻めにしてしまいましょう!
また、トークやおしゃべりの合間には、研究をネタに研究者と参加者が交流できるハンズ・オン・タイムも設けています。生き物の不思議とその研究者の魅力にふれる希なチャンスですので、ぜひ気軽にお茶しに来てください。

日時:
2015(平成27)年10 月25 日(日)入場無料・入退場自由
第1部 11:00~13:00 第2部 13:30~15:30

会場:
龍谷大学瀬田キャンパス智光館地下1階 スチューデントコモンズ

対象:
主に高校生以上(中学生以下も来場歓迎) ※当日先着順50席

お問い合わせ先
龍谷大学農学部教務課 Tel 077-599-5601
http://www.ryukoku.ac.jp

サイエンスカフェ@龍谷大学 開催スケジュール

第1部 11:00~13:00  ◆印:ハンズ・オン・タイムの内容

11:00~ 植物のCool でHot な話

「わ、この子、熱あるわ!」というのはよく家庭である話。これは、ヒトが2°C ほどの温度差を神経で感知できるということを示します。神経系をもたない植物は、些細な温度 変化を感じているのでしょうか。感じているなら、それは どんな仕組みでしょう。そんなお話です。

古本 強 龍谷大学農学部植物生命科学科 教授
専門は植物生理学。植物の光合成代謝と環境応答機構の解明がテーマ。植物の葉緑体やその他の色素体の包膜 に存在するピルビン酸輸送体のタンパク質分子とその遺 伝子の同定に成功(『Nature』に掲載)。
スーパーサイエンス ハイスクールの講師も努めた。
神戸市出身。白陵高校卒。京都大学大学院農学研究科修了。博士(農学)。

古本 強

古本 強


11:30~" かおり " で誘惑しちゃいました♡

彼女の髪から漂うシャンプーのかおり…。古い恋愛小説に出てきそうなフレーズですが、香水やデオドラントなど、私達は“かおり” で相手を惹きつけようとすることがあります。実は植物もそうなんです。今日は植物の葉が“かおり” で虫を誘惑する、そんなお話です。

◆「目隠し“かおり” クイズ」

塩尻 かおり 龍谷大学農学部植物生命科学科 講師
専門は植物生態学。植物の「におい」を介した植物-昆虫間のコミュニケーション、植物- 植物間のコミュニケーショ ンに着目し、独創的な視点で分子遺伝学・化学・生態学を横断する研究をおこなっている。宮 地賞をはじめ、数多くの 賞を受賞している。京都大学白眉センター出身。
京都市出身。家政学園卒。京都大学大学院農学研究科修了。博士( 農学)。

塩尻 かおり

塩尻 かおり


12:00~ あなたは右利き? 左利き?

シオマネキのはさみ、ヒラメの眼、フクロウの耳。左右の非対称性は、ヒトの利き手や心臓の位置だけでなく、実にさまざまな動物の体に見られる現象です。本日は、こうした「右」と「左」の進化の不思議について紹介します。主役はヘビですが、カタツムリしか食べない変わり者なので、怖がることはありません。

◆「ヘビになってカタツムリを食べちゃおう」

細 将貴 京都大学白眉センター 特定助教
専門は進化生物学。巻き方向の逆転による左巻きカタツムリの種分化が、カタツムリ食の特殊なヘビから逃れるための適応進化として引き起こされたことを発見(『Nature Communications』に掲載)。2011 年、日本進化学会研究奨励賞を受賞。主著書に「右利きのヘビ仮説追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化」( 東海大学出版会)。
和歌山市出身。智辯学園和歌山高校卒。京都大学大学 院理学研究科修了。博士( 理学)。

細 将貴

細 将貴


第2 部 13:30~15:30 ◆印:ハンズ・オン・タイムの内容

13:30~ 環境DNA で水中を科学捜査!

現場に残されたDNA を分析して犯人を照合̶そんなドラマを見たことがある人は多いでしょう。どこに行ってもそこには自分がいた痕跡がある…。そう考えると毎日が暮らしにくくてしかたがありませんが、 現在は野生生物の調査にこのようなDNA 分析技術が利用されるようになりました。科学捜査官の目になって水中をのぞいてみよう!

◆「採れたてピチピチのDNA を見てみよう」

山中 裕樹 龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科 講師
専門は魚類生態学。琵琶湖畔で育ち、中学生のとき琵 琶湖の魚の研究をしようと思い立つ。魚獲りが好 きだが、水に含まれるDNA から魚の研究をするようになってめっきり機会が減ってしまった。環境DNA 分析による魚の種の検出、定量の技術を開発している。
長浜市出身。虎姫高校卒。京都大学大学院理学研究科修了。博士(理学)。

山中 裕樹

山中 裕樹


14:15~ 寄生虫がつくりだす自然の世界

自然界は寄生虫で満ち溢れています。現在知られている生物種の40% は誰かに寄生しているとも言われています。寄生虫はただの嫌われ者なのでしょうか? 今日は、寄生相手の脳を操作して川に飛び込ませてしまうという恐怖の(?) ハリガネムシを例にとって、寄生虫が作り出す不思議で多様な自然の世界について考えてみましょう。

◆「リアル寄生虫とご対面☆」

佐藤 拓哉 神戸大学大学院理学研究科 准教授
専門は群集生態学。渓流魚を愛する生態学者。しかし、偶然の出会いでハリガネムシという寄生虫が、渓流 魚の生活を支えていることを発見。今では寄生虫を愛 する生態学者(?)。2014 年、日本生態学会宮地賞を受 賞。京都大学白眉センター出身。
岸和田市出身。岸和田高校卒。三重大学大学院生物資源学研究科修了。博士( 学術)。

What's Learning Commons?

佐藤 拓哉


15:00~ 生きてるってどういうこと?

私たちのいのちは、だいたい80 年もの長い間続きます。 それに対して、機械やコンピュータは、修理を続けても そんなに長持ちする事はあまりありません。 機械を修理す るのは私たち人間ですが、では、いのちを維持している のは誰で、そしてどんな仕組みなのでしょうか? 生態系 の巨大なシステムに埋め込まれた、私たちのいのちにつ いてお話しします。

近藤 倫生 龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科教授
専門は理論生態学。数学やコンピューターシミュレーションを使って、「自然のバランス」が保たれている 仕組 みを研究している。研究成果はScience などの学術雑 誌に掲載。日本生態学会宮地賞(2004 年)、米国・日本 数理生態学会大久保賞(2011 年) などを受賞。
名古屋市出身。東海高校卒。京都大学大学院理学研究科修了。博士( 理学)。

What's Learning Commons?

近藤 倫生



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