龍谷大学

370周年記念事業

全国8都市リレーイベント「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」

2009年10月30(金)、龍谷大学創立370周年記念事業の一事業である「全国8都市リレーイベント」を締めくくるノーベル賞受賞者を囲むフォーラムが瀬田キャンパスにおいて開催され、学生や一般の方々ら500人が参加しました。

テーマは「科学と知と人間の未来」。中村仁読売新聞社大阪本社社長の開会の挨拶、若原道昭本学学長による歓迎の挨拶に引き続き、2001年にキラル触媒による不斉反応の研究でノーベル化学賞を受賞した野依良治氏に基調講演をいただきました。

基調講演の中で野依氏は「人類が存続するには経済的、軍事的な統治ではなく、科学的、文化的統治が必要だ」と強調しました。

その後のパネリストによる意見表明では1991年に新素材カーボンナノチューブを発見し、今年文化勲章を受賞された飯島澄男氏と本学学長である若原道昭がそれぞれ意見表明を行いました。その中で飯島氏は「世界的な発見はほとんど偶然。しかし、偶然を見逃さないためには、よく準備しておくことが重要」と研究者としての心構えを説き、若原学長は「科学技術は人間が制御するが、その人間を制御するのは宗教だ」と述べました。

休憩を挟んだ後のパネルディスカッションでは、参加者からの質問が飛び交う中、野依氏、飯島氏、若原学長の3人が研究に対する姿勢を語り合い、若者らにメッセージを送りました。

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