龍谷大学

370周年記念事業

国際シンポジウム「多元視野で解明する至宝『混一疆理歴代国都之図』」開催報告

2009年11月21日(土)、龍谷大学大宮キャンパスにおいて、国際シンポジウム「多元視野で解明する至宝『混一疆理歴代国都之図』」を開催いたしました。

1402年に作製された原図を元とした、龍谷大学所蔵「混一疆理歴代国都之図」は、現存する世界最古級の地図の一つです。この度、龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センターでは、劣化した古地図をこれまで長年にわたり蓄積されてきたデジタル工学の技術を用いた鮮明化、素材分析によりデジタル復元し、史料学的分析、新たな地名文字解析が可能となりました。その成果を基礎として、今回、「混一疆理歴代国都之図」研究プロジェクトでは、北東アジア、海洋アジア、モンゴル世界など様々な視野による「混一疆理歴代国都之図」の歴史的文化的意義に関する分析・検討を行い、研究成果を発表することを目的として、シンポジウムを開催いたしました。

シンポジウムでは、楊普景氏(韓国誠信女子大学校社会科学大学地理学科教授)、藤田明良氏(天理大学国際文化学部教授)を招聘し、「混一疆理歴代国都之図」をめぐる国際比較について講演いただきました。また、プロジェクト研究員により「デジタル工学」「北東アジア」「モンゴル世界」「東アジアの地理認識」の視点からの「混一疆理歴代国都之図」へのアプローチについて学術研究報告と「混一疆理歴代国都之図」をめぐっての総合討論を行いました。

基調講演(楊教授)

.基調講演(藤田教授)

学術研究報告(岡田教授)

学術研究報告(中村教授)

学術研究報告(村岡教授)

学術研究報告(濱下研究フェロー)

総合討論

同時開催企画として11月21日(土)、22日(日)の2日間、原図とデジタル復元された「混一疆理歴代国都之図」を展示公開。その他、本学が所蔵している古地図を展示し、当時の地理認識や古地図の美しさを紹介しました。

展観室

展観室

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