昔から、38度以上の熱が出て、のどが痛く、咳が出ると「インフルエンザ」にかかったとされました。従来はこれを「季節性インフルエンザ」と言ってましたが、2009年に新しいウィルス抗原性(H1N1)を持つ「新型インフルエンザ」が出現しました。これにはほとんど誰も感染抵抗力(免疫)を持たないことから、短期間で全世界に爆発的な流行感染(パンデミック)をもたらしました。初期の頃は病態がまだ明らかでなかったため社会的不安が高まりましたが、感染拡大後、感染症者が増えると病態も次第に明らかになってきました。
まず、病気はインフルエンザ感染症だということです。よって季節性インフルエンザと同様に次の特徴があります。 |

龍谷大学保健管理センター長 須賀 英道 |