親和会だより


気になる!我が子のランチ事情
 大学生活に欠かせないもの、例えば日々の学修、友人関係、アルバイトと様々な環境のなかで大学生活を送る学生達。特に「食」に関しては、実家を離れ一人暮らしをする学生を持つ保護者の方には、特に気になる要素ではないでしょうか。
 今回は、龍谷大学生の「食」をサポートする、食堂施設の店長さんにお話を伺いました。保護者の方も、大学へお越しの際は、舌でも学生気分を味わってみてください!

竹田 英正 氏 豊福 龍馬 氏
株式会社 不二家商事 店長
竹田 英正 氏

龍谷大学生活協同組合 食堂部  統括店長
豊福 龍馬 氏
昨年8月に瀬田学舎青雲館食堂へ赴任。
追手門学院大学に勤務し、
全国学生食堂人気ランキングで2位に
選ばれた実績を持つ。
ホテル料理長を経て、
龍谷大学生協に赴任。勤続12年目。
3学舎の生協食堂をまとめる統括店長。

学生の食生活について、どのように感じますか?

<豊福> 昔は「お昼ご飯」と言えば学食を利用するのが普通でした。今はコンビニでお弁当を買って食べる。これはご飯ですからまだ良いのですが、食べる量は全体的に減ってきているようです。生協では食生活相談もやっており、そこで「お昼はどうしている?」と聞くと、パンとか甘いものを食べて、それがお昼ご飯だと言うのです。ケーキやデザートまでが、学生さんにとっては「お昼ご飯」というくくりになっているのですね。
また、最近では一日に3食を食べる学生さんは少なく、特に朝食を取らない学生さんは40%にもなります。お金がないので、朝食の時間を遅らせて、朝食と昼食を兼用にするのです。もう一つの傾向として、ご飯は自宅から持ってきて、おかずは生協で買うという、節約派の学生さんも増えています。
 食べる量が減ったもう一つの理由は、やはり「ダイエット」。女性に限らず男性も今は「痩せた方がモテる」という理由から少食になっています。昔はライス大盛りだった男子学生が、今はライスSS(120gグラム)です。食べないから必要な栄養が取れない。カルシウムも不足しているので本当に心配になります。

<竹田> 男子学生には、手軽に食べられる丼・カレーが人気です。ボリュームがあるものが好まれるのかと思ったのですが、それほどでもないようです。男性でもダイエットを意識しているのか、小柄な学生さんが多いように思います。主食1品しか食べていません。補食はなかなか買われません。もっとしっかり食べてほしいと感じています。女性には、和菜のおかずが好まれるようです。
 特に気になるのは、食事中も携帯電話を片手に持ったり、本を読んだりしながら、何かの「ついで」に食事をされています。「食」が基本ではないようですね。
ある日、どんな料理が一番出るのか気にかけていたのですが結果は様々でした。豊富なメニューを用意しないと難しいということなんだと思います。


メニューの作成にもご苦労がありそうですね

<豊福> 同じものだと飽きられてしまうので、常に新しいものを提案しています。お母さん定食(写真(1))サンキューセット(写真(2))などのセットメニューを提供して、バランスの良い栄養摂取をしてもらえるようにしています。おかずのメニューでもご飯、みそ汁をあわせることで、1食の適正な栄養価やカロリー量になるよう考えています。それ以外にも、店舗ごとに企画を提案して特色を出しています。現在は、京都大学や立命館大学で出している丼を、龍谷大学で食べられるという企画を展開しています。逆に龍谷大学の丼を同志社大学で提供する企画もありました。

<竹田> 私が赴任した時はものすごくメニューが少なかったのです。これではいけないと思って、学生さんに好まれそうなメニューを自分で考えて増やしました。販売価格も安いので難しいところもありますが、あるとき不二家商事で作った大きな丼鉢を利用して、学生さんの好きな卵、鶏肉、キムチをあわせた龍谷大学オリジナル丼を作りました。それが青雲館の名物「メガ丼」です(写真(3))。メガ丼メニューはほかにも数種類用意しています。また、チキン南蛮ランチ(写真(4))は、おかずをチョイスできるよう考案しました。今日は、カニクリームコロッケとフィッシュフライのどちらかを選べます。

  他大学のメニューが学内で
  他大学のメニューが学内で

学食にもランキングがあるのですね

<豊福> 最近では1位を選ぶ基準が変わってきました。味、価格だけでなくいろいろな要素が入っています。例えばお店の雰囲気、利用者の声、地産地消とかを総合してランキング付けされるようです。
 龍谷大学生協では、「他大学では食べられないオリジナリティーのある商品を作る」ということで、がんばってい ます。(写真(5))

<竹田> 追手門学院大学で勤務していた時には、「全国学生食堂人気ランキング」で2位になりました。その時は、カレーとラーメンに力を入れました。学生さんに人気のあるカレーでは、「カレーの原点に戻る」をコンセプトに、「レストランのカレー」をめざしました。煮込む時間を長くし、スパイスを効かせた本格派カレーです。とにかくおいしく作る努力をしました。
 龍谷大学に来てからは、トマトラーメン(写真(6))を作りました。専門店より見た目もよく、おいしくしたいという気持ちで作りました。これからの展開も期待してほしいです。

  盛り放題企画
  盛り放題企画

食を提供される側から、保護者の方へメッセージをお願いします

<豊福> 新入生が入学してくる春、一番心配されているのは食べ物ではないでしょうか。最初のうちは学生さんもきちんと3食を作って食べるのですが、お金の節約という面から、だんだんと食生活が乱れてきます。 龍谷大学生協では4年間で成長して卒業してもらいたいという、親代わりのような気持ちで食事を提供しています。だから家庭でも、栄養バランスを考えて食事をきちんと取るということを伝えていただきたいのです。今の学生さんはコンビニで買って簡単に食事を済ませてしまいます。それでは栄養が片寄ってしまいます。まず家庭から食生活を変えてほしいと考えています。

<竹田> 「温かい物は温かく、冷たい物は冷たく」を念頭に、できるだけ新鮮で栄養のあるものを提供できるよう、精一杯努力をしています。瀬田学舎でも昼食時の席が足りないという問題もありますが、利用者が前年比80%と落ち込んでいます。節約をするために、カップ麺などで簡単に済ましているのかもしれません。食事はきちんとバランスよく取って欲しいと思います。
 不二家商事では、学生さんが喜ぶように日々改善に努めています。例えば1月は、先着200名に雑煮のプレゼントをしました。4月は新入生歓迎メニューを考案中です。月ごとのイベントメニューもどんどん増やしていきたいと考えています。

Pick Up !  RYUDAI’S Cafeteria
盛り放題企画 瀬田キャンパス青志館食堂(龍谷大学生協)
瀬田キャンパス青雲館食堂
(不二家商事)
瀬田キャンパス青志館食堂
(龍谷大学生協)
大宮キャンパス清和館食堂(龍谷大学生協) 深草キャンパス2号館食堂(龍谷大学生協)
大宮キャンパス清和館食堂
(龍谷大学生協)
深草キャンパス2号館食堂
(龍谷大学生協)
1.「お母さん定食」400円〜450円 2.「サンキューセット」
(1)「お母さん定食」400円〜450円
日替わりの主菜に加えて小鉢が2品自由に選べる

(2)「サンキューセット」
日替わりで390円の安さ!

3.青雲館名物「メガ丼」 4.「チキン南蛮ランチ」350円

(3)青雲館名物「メガ丼」

(4)「チキン南蛮ランチ」350円
チキン南蛮とフィッシュフライの組み合わせ
5.「ドラモコ」399円 6.「トマトラーメン」360円
(5)「ドラモコ」399円
ハワイのロコモコと龍谷大学と店長の
名前(龍馬)をもじったユニークな
メニュー
(6)「トマトラーメン」360円
中央に浮かぶとろけるチーズが絶妙なおいしさ!
   

こんなこともわかるんです! こんなこともわかるんです!

龍谷大学生協では小さなレシートに選んだメニュー
の様々な情報が明記されています。
総カロリーはもちろん、男女別の必要栄養表示を
載せて、実際の摂取状況がひと目でわかります。

保護者も学食を利用できるの?
自由にご利用いただけます。(龍谷大学生協については、非組合員価格での利用になります)



 

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