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“プレゼンテーション”という言葉をご存じですか?
聴衆に対して情報、企画、提案を提示して説明するという意味があります。
“プレゼン”と略して使われることもあります。
龍谷大学でもイベント計画や起業をめざす学生の発表の場として、「プレゼン龍」と題して、実現可能なビジネスアイデアプラン発表をコンテスト形式で開催しています。応用力や実践力を備えた学生の育成を目的とし、親和会からも毎年100万円の助成をおこなっています。10回目を迎えたコンテストは昨年度から出場枠を他大学まで拡大し、今年度は過去最高の79件の応募がありました。今回は白熱した会場の模様と、それを支えた「プレゼン龍」実行委員会の活動をご紹介します。 |
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12月11日開催直前、会場となった深草キャンパス3号館301教室は、日常の授業とは違った雰囲気に包まれていました。プレゼンテーションを効果的におこなうために、会場内には大型スクリーンが用意され、薄暗くされた室内では、出場するチームが緊張した面持ちで開始を待ち、運営を担う実行委員は設営の最終チェックや観客の誘導に追われていました。
一言でコンテスト出場といっても、出場を勝ち取るには長い道のりがあります。エントリー審査、書類審査を通過したチームには、本番さながらのプレゼン審査や面接審査を経て、最終10チームに絞られます。コンテストを審査するのは本学教員を始め、ベンチャー企業、行政、金融、マスコミといった関係者が専門審査員となります。プレゼン龍の目玉は、観客(オーディエンス)が一般審査員として加わるシステムです。プレゼン終了後に審査結果を紙面または、携帯電話で投票し、得票数が最も多かったプランにはオーディエンス賞が授与される、観客参加型コンテストとなっています。
発表時間は1チームわずか7分です。映像とともに音声でもわかりやすい説明が必要となります。極度の緊張の中、途中で声を詰まらせながらプレゼンを進めるチーム、学生とは思えない発想力と抜群の表現力で会場を魅了したチームなど、多種多様なプランを発表していきました。プレゼン終了後には専門審査員から「類似プランはないのか」や「なぜこの商品でないとだめなのか」といった実態に即した質問がなされ、発表したプランの問題点、疑問点を投げかけながらもコンテストは進んでいきました。
全10チームの発表が終わり、いよいよ審査結果の発表です。審査結果は大型スクリーンに映し出されていきます。各賞の発表が進むたびに観客や受賞チームからは歓声があがり、受賞コメントに共通していたのは「このプランをもっとよくしたい」「とにかく嬉しい」といった言葉でした。
プレゼンテーターを務めた河嶋副学長からは、「様々な視点がプレゼンに明確に出されていて、学生の思いがよく伝わってきた。この結果を踏まえて、さらなるブラッシュアップをはかるとともに、卒業してもこの経験をいい形で活かして欲しい」と総括をいただきました。 コンテスト終了後の交流会では、緊張した場面から一転し、実行委員や観客も交えて打ち解けた雰囲気のなかで懇親を深めていました。
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受賞プラン紹介 |
グランプリ |
準グランプリ
親和会長賞
オーディエンス賞 |
bitmap 
親が子に勉強を教えるための 学習塾。
「Study Again ! 」 |
BRIDGE 
おテントさん市場 |
親に子どもが何を学習しているのか知ってもらい、同時に効果的な教え方をレクチャーする大人のための学習塾 |
日常の買い物に不便を感じている人等を対象とした移動市場で、自治体と連携し、日常の食材や日用品を販売するとともにコミュニティ形成を目指す |
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優秀賞 |
京都信用金庫賞 |
ミライロ 
ユニラボ
〜障害者のITリテラシー 向上による雇用促進〜 |
BE ORIGINAL 
教えて ! 大学生 ! |
Webを利用して障害者のITスキルを向上し、障害者と企業を結びつける雇用促進事業 |
高校生が大学を偏差値で決めるのではなく、Web、大学生との交流会を通じて大学のことを知り、大学生と高校生の交流を促進する |
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グランプリはこれだ! |
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親が子に勉強を教えるための 学習塾。
「Study Again ! 」 |

親として格好良く !
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(左)西脇 弘倫(にしわき ひろみち)さん
(右)増田 翔太(ますだ しょうた)さん
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【受賞コメント】
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本戦出場が決まってから毎日がものすごいスピードで進んできました。やることだらけの毎日でした。実は開始の1時間前まで変更を重ねてできたプランです。
たった二人でチームを組んでここまでやってきたのですが、一人はアイデアや、戦略といった計画を立て、もう一人はアイデアをスライドや文章にすることを担当してきました。相手のお陰で自分の強みや自分の可能性が明らかになった部分があって、お互いのいいところを出してこられてよかったと思います。 |
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親和会長賞 (準グランプリ、オーディエンス賞同時受賞) |
BRIDGE 
おテントさん市場 |

トリプル受賞で喜びも3倍! |
●BRIDGEメンバー |
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たにぐちあさみ |
経営学部3年生 |
谷口 朝美さん(代表) |
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【受賞コメント】 |
親和会長賞を始め、準グランプリ、オーディエンス賞をいただいて、本当に嬉しいです。この企画で大変だったのは、アンケートなどの実地調査です。なかなか皆さんがアンケートに答えてくれなくて、寒い中苦労しました。
また一人で考えるのと違って、役割分担や情報を共有しないといけないので、企画を最後に固めるとき、みんなの思っていることを合わせるのが大変でした。ただチームのいいところは、一人で考えるよりもいろいろな意見が出たところです。煮詰まったときもみんなで一度発表して問題点を解決できたり、個人の意見を聞いて改善できたところです。みんなの力で作ったこのプランをもとに、ビジネスを進めてきたい気持ちでいっぱいです。 |
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