Challenger08

政策学部

谷垣・金 南京PBLプロジェクト
自然資源と地域社会の共存・共生を実現する。
南京での活動紹介

2015.09.30南京での活動紹介

政策学部 谷垣・金 南京PBLプロジェクト

2015年9月5日から15日にかけて中国南京市及び徐州市の藩安湖を訪問し、地域の自然環境に関する調査および自然資源の利活用について現地インタビューを行いました。以下に3つの班に分かれて行った内容を記します。


主体性形成要因調査班:
主体性形成要因調査班は、南京金陵学院の学生と共に藩安湖が形成されるまでの背景を学び、日本と中国の地方政策の違いを知りました。さらに地域の課題と、今後の方針についてワークショップ等を通じて深く議論をしました。また、専門知識を持つ南京金陵学院の学生と共に共同でpHやDO、放射能などの水質調査を行いました。さらに農水産物市場でインタビューするなど、非常に充実した調査研究ができました。


経済循環調査班:
経済循環調査班は、南京金陵学院の学生と共に現地調査とインタビュー調査を通じて中国徐州市における経済発展の変遷などについて学びました。かつて石炭の大量採掘により経済が成り立っていたが、これにより地面沈下や水質汚染、自然災害も深刻になった現状を知りました。この改善のため、徐州政府は30億元の資金を投入し、地面沈下により形成された藩安湖を湿地公園として自然再生していました。このように自然環境の保全が観光資源の創出につながり、徐州の経済を牽引させようとする努力が分かりました。


生物多様性班:
生物多様性班は、南京金陵学院の学生と共に、徐州市の潘安湖で生物調査を行いました。私たちは遊覧船に乗り、潘安湖の全体像を知り、さらに公園職員からが潘安湖の歴史などの講義を通じて潘安湖の現状と生物多様性が調査されていないという課題を知りました。そこでタモ網を用いて水生生物を調査したほかに、双眼鏡を用いて鳥類を調査しました。最終日は、潘安村の水田水路の生き物を調査しました。この調査結果から、コンクリートで整備された水路のほうが生き物が少なく、人間の営農行為が水田生態系に与える影響について理解しました。