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政策学部

大石尚子ゼミ
食と農でイノベーション~生産者と消費者の懸け橋になる~
インターンシップを終えて ~街ナカ産直&マルシェ京阪三条店編~

2017.12.04インターンシップを終えて ~街ナカ産直&マルシェ京阪三条店編~

政策学部 大石尚子ゼミ

私たちは毎週日曜日に街ナカ産直&マルシェ京阪三条店で約4ヵ月間に渡り「マーケティング」について学ばせて頂きました。その中で、アンケート調査班、POP班、野菜チップス・ドライフルーツ班、の3つの班に分かれてそれぞれの目的や課題を明確にして、課題解決のための調査を行いました。

▪アンケート調査班
アンケート調査では、街ナカ産直&マルシェ京阪三条店を利用されているお客様の人物像や、街ナカ産直&マルシェ京阪三条店にどのようなニーズを持っているかということを明らかにし、今後のサービスの拡充などの参考にすることを目的にアンケート調査を行いました。
本アンケート調査は今回が初の試みであり、回答数が少なすぎるとそれぞれのアンケート結果に偏りが出てしまうため、どれだけ多くの回答数を集めることができるのかが課題となりました。また、設問数も多ければ多いほど回答率は下がる傾向にあるため、目的を達成するため、12問と必要最小限に設定しました。

▪POP班
まずPOPとは、主に商店などに用いられる販売促進のための広告媒体を指します。POP班では外国人観光客向けに、水を販売することを目的にPOPを作成しました。
販売した水は伏水と呼ばれ日本の名水100選にも選ばれた飲料水です。しかし、お店には野菜を買いに来ることを目的としている人が大半であることや、近くには自動販売機やコンビニがあり、手軽に安く水を購入することができる。その中で水を購入対象に入れてもらうということはとても難しいことでした。そこで、お店全体で伏水を押し出し、英語、色、デザインなどを駆使したパンフレットやPOPを通じて、伏水のブランディング力向上を図りました。

▪野菜チップス・ドライフルーツ班
野菜チップス・ドライフルーツ班では、野菜チップスの販売促進のために試食会を行いました。試食会の目的は、お客様に野菜チップス・ドライフルーツの商品を紹介し、その美味しさを知ってもらえる機会づくり及び、多種ある中でどの種類が売れ筋になるかを検証することです。課題としては、野菜が苦手な人の場合には食べてもらうことは難しく、販売促進に繋がらないのではないかということが挙げられます。そこで、野菜が苦手な方にも食べてもらえるように野菜チップスを使ったアレンジ料理のレシピを開発しました。

3つの班に分かれて活動を通して私たちは以下のことを学びました。

▪アンケート調査を通して、お客様が求めているニーズを把握することができました。やはりお客様は、新鮮さ、安さを求めていることがわかりました。また、お客様の年齢層が40代~60代の方が多いためSNSでの効果はなく、SNSでの宣伝は、客層を考えながらする必要があると思いました。

▪POP作りでは、文字の大きさや色などお客様が目を惹くようなPOPを作る必要があります。単に文字を書くだけでは、目立たないことがわかりました。

▪呼びかけでは、まず笑顔を大切にし、大きな声で呼びかけることが大切です。そして、お客様とコミュニケーションを取り、仲良くなっていくことで購入に繋がることがわかりました。また、私たちゼミ生が商品についての知識を把握していないと、お客様に商品の魅力は伝えることができず、伝わらないことを学びました。

▪そして何よりお客様との信頼関係を築くことの大切さを学びました。信頼関係を築くのは難しいですが、崩れるのは一瞬です。そのためには、棚を拭くなど基本的なことが大切であると学びました。

最後に、この街中産直&マルシェ京阪三条店での活動を通して、多くのことを吸収することができました。商品に対する知識、お客様との信頼関係の大切さ、行動力や積極性が大切であることを痛感しました。お客様との会話の中で何を求めているのか知り、商品を勧めることでお店の売り上げになっていくのだと思いました。とても貴重な経験をすることができました。この学びを活かして今後のゼミ活動も頑張っていきたいと思います。

曽束 知美(奈良県立奈良北高校卒業)
川村 真衣(龍谷大学付属平安高校卒業)