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国際学部

斎藤文彦ゼミ
Seeing is NOT believing.
“食べる”ことの本当のあり方

2018.08.09“食べる”ことの本当のあり方

国際学部 斎藤文彦ゼミ

斎藤ゼミでは、2回目の課外活動として5月12日に大阪府枚方市で行われた“食べる通信EXPO”というイベントに参加しました。このイベントの目的は、生産者と消費者を繋げるきっかけを作ることで、“食べること”について考え直すことです。

食べる通信とは、生産者を特集した冊子と彼らが実際に作った食べ物がセットになった通信雑誌です。2013年6月に、東日本大震災の被災地東北で、創刊号の「東北食べる通信」が発行され、現在ではそれが全国38の食べる通信へと広がっていきました。今ではそれぞれの雑誌で全国各地の生産者が取り上げられ、食材を作る過程や食材を美味しく食べるための調理方法などがこの通信を通して紹介されています。このイベントは、その冊子の意義を広めるためのイベントでもありました。

私達は実際に、食べる通信の編集担当の方や100種類以上のハーブを栽培する農家の方、日本では珍しいコラーゲンをたっぷり含んだ白いきくらげをつくっている生産者たちにお話を伺うことができました。お話を聞く上で印象に残っていることは、食材に対して強い気持ちを持っており、その食材を消費者に楽しんで味わって食べて欲しいという願いを皆さんが持っていることです。

最近、食べるという行為は、ただただお腹を膨らませる行為になっている傾向があります。しかし、“食べること”で重要な点は、食材を味わって食べることを通して家族の会話を増やすきっかけとなったり、どのような生産者の苦労を経て作られたのかを考えるきっかけになったりすることです。

私達は、このイベントを通して、食材が当たり前にあることに感謝しなければならないということを改めて感じました。

出島 瑞紀(大阪市立高校卒業)