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国際学部

斎藤文彦ゼミ
Great Power Comes with Great Responsibility.
石徹白(いとしろ)ビジョンとは

2019.10.04石徹白(いとしろ)ビジョンとは

国際学部 斎藤文彦ゼミ

私達国際学部の斎藤ゼミでは夏休みを利用して岐阜県郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)を訪問し、人口減少が深刻であるこの地域で行われている地域活性化・自然との繫がりの維持などを、現地の人々からのお話や見学、自然学習を通して学ぶことができました。

岐阜県と福井県の県境に位置する石徹白は、現代社会の問題である少子高齢化や地方の過疎化の影響をダイレクトに受けている地域であり、そのような状況を深刻に受け止めた集落の人々は、「石徹白ビジョン」という地域づくり活動を策定し集落全体で取り組んでいます。今回私達が石徹白で体験したことは大きく4つに分けられます。

1つ目は敬老会を見学して、お年寄りと子供とのつながりの場に参加したこと。2つ目は石徹白の集落にある4つの小規模水力発電の現場を見学し、それぞれの働きと役割を理解したこと。3つ目は、トレッキングで、神社や古くからある大木などといった歴史的な背景を持つ名所を巡り、自然に触れながら山登りをしたこと。4つ目は草木染をしている石徹白洋品店に訪れ、地域の資源を生かしたモノづくりや、暮らしと一体になった仕事の在り方について学んだことで、これらの活動を通して、石徹白で起こっている問題や、それに対する地域の方々の取り組みを深く理解し、地域活性化・地域交流の必要性を学ぶことができました。

また田舎での暮らしやコミュニティはどんなものかを知ることができ、それは私達の普段の生活とはかなり異なるもので、また私達の生活が以下に恵まれているものなのかも実感できました。

ゼミのテーマである持続可能性という観点から見ても、石徹白ビジョンを通しての小水力発電事業の設立や白山古道の再生活動など、自然に由来したものを残していこうという強い意志を感じることができました。加えて、ゼミ合宿を通してゼミとしての仲もより一層良くなったように感じました。そのような点からも今回のゼミ合宿はとても有意義なものであったと思います。

古宮 幸四朗(大阪商業大学高校卒業)