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経済学部

上山美香ゼミ
私たちの生活と世界の繋がりを意識し、途上国が抱える問題を「自分事」として考える。
私たちの生活の中の世界とのつながりを探そう

2019.07.25私たちの生活の中の世界とのつながりを探そう

経済学部 上山美香ゼミ

私たち上山ゼミでは、SDGsをもとに発展途上国を中心に起きている貧困問題などを研究しています。SDGsとは、世界のあらゆる差別や格差をなくし、誰一人として残さない平等で持続可能な世界にしていくための17のゴール・169ターゲットからなる世界全体で取り組んでいる開発目標です。

「発展途上国の支援」や「国際協力」と聞くとどうしても遠くに感じたり、すぐに身近にできるようなものではないというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。実際に私もそういったイメージがあり、なかなか私個人でするのは難しいと思っていました。しかし、調べてみると私たちの生活のなかでも貧困や児童労働、環境に関する問題に対するSDGsの目標につながることがいくつかありました。例えば、

  • フェアトレード商品を購入する。
  • 着ていない服をリサイクルに出す。
  • ビニール袋の使用を控える。
  • ゴミを分別して捨てる。

など、小さなことかもしれませんが少し意識するだけで改善に向けて身近なところでできることもあります。

そして、今ゼミでは私たちの生活の中にあるものがどこで作られているのか、どこから来ているのかを改めて調べています。Tシャツやジーンズ、靴やバッグは中国をはじめとして、ベトナム、カンボジア、バングラデシュなど多くのアジアの国で作られているなど、食料品や衣類、日用品のかなり多くが海外からきていました。近年、安く購入できる輸入商品が多くあります。私たちにとってはいいことかもしれませんが、その背景には、それらがよく作られている発展途上国などにおいては、低賃金で長時間の労働を強いられていたり、本来学校に通っているはずの子供たちが朝から晩まで働かされ、教育を受けられないなどの問題が発生しています。

今後、私たちは調べたことを整理するとともに、私たちの生活がこのような問題の原因になっていないか、これらの問題を解決するために私たちにできることや支援は何なのかを考えて、実際に行動に移していけるよう引き続き学びを深めていきたいと思います。

深江 理央(奈良県立桜井高校卒業)