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経済学部

上山美香ゼミ
私たちの生活と世界の繋がりを意識し、途上国が抱える問題を「自分事」として考える。
世界の出来事から日本の課題を考える

2019.11.11世界の出来事から日本の課題を考える

経済学部 上山美香ゼミ

私たち上山ゼミでは「途上国で起きている社会問題・貧困問題」をテーマに活動しています。アフリカでは富裕層の資産が増える一方で極度の貧困も進行しています。私たちは、未だ貧困から抜け出せずにいるアフリカのザンビアに着目し、フェアトレードが人々にどの様な影響を与えるのかについて調査しました。

ザンビアでは、ワンプラネット・カフェと丸吉日新堂印刷の2社の取り組みにより、紙業界で日本初となるフェアトレード認証を取得し、環境に配慮したバナナペーパーが製造されています。私たちは、その2社を応援する中田俊さんにお話を伺いました。

中田さんは、企業経営をする一方で周りにいる人を幸せにする会社を応援するべく、税理士として税理事務所の経営を運営しています。日本でSDGsの認知度が上がる中、持続可能な社会を目指すためには、社会に大きな影響を与える企業の取り組みがキーワードとなります。しかし、中田さんは「今の日本には消費者が見る目を養うことが重要だ」と言います。例えば、オーガニック栽培のバナナを栽培する技術を持っているDOLEは、SDGsが盛んなスウェーデンに向けて販売されますが、オーガニック栽培の認知度が低い国では購入する消費者が少ないので、市場に出回ることはありません。このことから、SDGsの認知度を高めて、消費者が賢く買い物を行い、環境や社会に配慮した行動を心がけなければならないということが分かりました。

私たちの未来を企業に託すのではなく、消費者がNOという意思表示を行い、日本に賢い消費者を増やすことが社会問題の早期解決に結びつくことが明らかとなりました。また、私たち就活生にできることは、企業選びの際、SDGsの取り組みを行っていない企業に未来は無いとはっきり意思表示することも一つの手段であると感じました。今後は、一つの事柄が色々なものと結びついていることを意識して、世界の様々な出来事から日本の現状と課題を考えていこうと思います。

田中 千尋(京都府立亀岡高校卒業)