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経済学部

原田太津男ゼミ
3つの悪をグローカルに解決し平和の実現を目指す
発展途上国ヒアリング調査 ~タイ編~

2017.10.23発展途上国ヒアリング調査 ~タイ編~

経済学部 原田太津男ゼミ

今回は8月22日~28日にタイで行った ボランティア活動について報告します。

私達原田ゼミのメンバーは、CECジャパンネットワークのボランティアを通じてお寺の施設である『ワットサケオ』という学校に行きました。首都バンコクから車で90分ほどの場所にあり、世界遺産アユタヤ遺跡の近くにあります。活動内容は、主には食事時の配膳の手伝い、日本語の授業の先生や幼稚園児の遊び相手などでした。

私が訪れた時には、幼稚園147名、小学生524名、中学生505名、高校197名、総1,373名の3~18歳の生徒たちが在籍していました。過去には2,000人を超えていたこともある世界最大級の孤児院です。広さは龍谷大学の深草キャンパスよりも広いと感じました。

しかし、先生の数が足りておらず、食料や医療も恵まれているとは言えない環境です。生徒のほとんどが暮らす寮は、大きな建物に仕切なく、生徒達は硬いベッドで寝ています。

それでも生徒たちは毎日5時半に起床し上級生が下級生の世話をしながら食事配膳などの手伝いを率先して行っていました。食後は、年齢を問わず自分で使った食器は自分で洗っていたことに感心しました。

授業中の風景としては、私が通っていた学校よりも活気があり生徒が積極的に挙手や発言をしていました。1番驚いたのは高校三年生の英語の授業に混ぜてもらった時です。自分たちの意思をはっきりと提示し、みんなそれぞれの夢、目標に向かって全力を尽くしていました。教師を目指すも子もいれば、学年上位の数名がいける留学制度に選ばれようと放課後みんなが遊んでいる中で勉強している子もいます。

「開発」のテーマの中に「教育」があります。私たち日本人は恵まれた環境にあるが故に教育を受けることに慣れてしまっている人も多くいるのではないでしょうか。それに比べて、ワットサケオの生徒たちは勉強できる価値を理解し日々を全力で生きていることが見受けられます。ボランティアとして手伝いに行くはずが、こちらが学ぶことが多々ありました。「開発」と口にするのは簡単ですが、実際はまだ開発できていない途上国は多く存在します。「平和の経済学」における「開発」とは何なのかまだまだ勉強して行く必要があると感じました。

西崎 直哉 (龍谷大学付属平安高校卒業)