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社会学部

社会学部 社会共生実習(田村公江ゼミ)
「子どもの権利」が当たり前な社会を創ろう。
「体罰をみんなで考えるネットワーク」の「春のつどい2018」に参加してきました!

2018.09.03「体罰をみんなで考えるネットワーク」の「春のつどい2018」に参加してきました!

社会学部 社会共生実習(田村公江ゼミ)

5月13日に龍谷大学大阪梅田キャンパスにて「体罰をみんなで考えるネットワーク」の講演会がありました。
「体罰をみんなで考えるネットワーク」は、2012年12月23日に発生した桜宮高校体罰事件をきっかけに2015年1月11日に設立された民間団体です。研究者、学校教師、育児カウンセラー、子どもを暴力から守るNPOの人、体罰被害者の家族など、さまざまな立場の人が集い、年4回の定例会を開催して、体罰をめぐる「なぜ?」について共に考えています。
現在この団体の代表を務めているのが田村先生(社会学部 コミュニティマネジメント学科 教授)ということもあり、私たちは毎回、定例会に参加しています。体罰のことを学ぶだけでなく、研究者や一般市民の方たちと意見交流できるので、私たち学生にとって貴重な場です。

定例会は、講演とそれを踏まえての意見交流の2部構成です。
今回は、「体罰はなぜ許されないのか」というタイトルで田村公江先生が講演しました。
講演では、次のことが取り上げられました。

  • 学校における体罰は学校教育法11条で禁止されている
  • 明治時代の教育法でも体罰は禁止されていた
  • 懲戒と体罰の境界線問題
  • 子どもの権利からみた体罰問題

私たちは、どこまでが懲戒に当たり、どこからが体罰に入るのか、境界線の取り決めが難しいと感じました。また、明治時代から教育法で体罰が禁止されているにもかかわらず、いまだに体罰の事件があるという現実に、改めて驚きました。体罰は世の中に深く根付いているのでしょうか。

講演の後、「大人を困らせる望ましくない行動にどう対処していくか」、「子ども差別について」、「子どもにはどんな大人になってもらいたいか」などをグループに分かれて話し合いました。初めのうちこそ緊張しましたが、様々な立場の人の実体験を聞く中で、私たち学生も本音を語ることができました。

「かんちゃんの小さな家」で開催される子ども食堂と違い、今回の実習は大人ばかりの勉強会のようなものだったので、最初は知識の蓄積をする場と考えていました。けれど、子どもと大人の関係性をどういうものにするべきかを話し合ったことは、今後、子どもの気持ちを踏まえて考えて行動するのにとても役立つと思いました。

瀬戸 千絵(大阪府立三島高校卒業)