Challenger04

法学部

畠山ゼミ
法学を強みにして、社会で活躍する人間になる。
卒論テーマ決定

2015.11.1「日本における政教分離」


私は日本における政教分離とはどういう流れを経て誕生したかについて研究しています。政教分離とは政治と宗教の関わりを禁止するという考え方です。政治において宗教というものが絡んでくると、非常に問題がややこしくなるという事のメカニズムが知りたかったのがきっかけです。


メカニズムを知る最初の研究として私は靖国神社と神道の歴史に焦点をあてました。神道というものは神仏習合や神仏分離を経て国家神道となり、靖国神社と結びつきながら終戦を迎えた、という大まかな流れをつかむことができました。


調べていく過程で、明治維新における短期間で国家政策としての宗教政策が大きく改変されていることに注目しました。そこで今度は幕末から明治憲法制定の頃までの宗教政策について調べました。どこの国を参考にしたのか。政教分離思想が入ってきたのは何がきっかけだったのか。そして大まかではあるものの、ドイツ、フランス、アメリカ、イギリスといった政教分離形態の代表例ともいえる国の成り立ちについても研究しました。 そこで新たに分かったことが明治初期から憲法制定までにおいて、政策が出されるまでの激しい思想の流入があったということです。私は今後この短期間での流れを一つ一つ捉えながら、「いつ、どこで日本の政教分離に関する“歴史が変わった”のか」についてリサーチしていく予定です。


紺野 慎一郎