2015.11.1「民法が許してきた差別とその歴史的な時代背景について」

民法ゼミや憲法ゼミのように、皆が決まった法律の中から卒論のテーマを決めるゼミとは違い、日本法制史を扱う畠山ゼミで、じっくり卒論テーマを決めたくて私はこのゼミを志望しました。

ゼミの先輩による夫婦別姓をテーマにした発表や民法の勉強中に知った、非嫡出子の相続分の不平等など様々な民法の問題を参考に、私は卒論のテーマを、民法がこれまで許してきた差別の詳細と、その差別が生まれるきっかけとかる歴史的な時代背景について調べることを決めました。テーマを決める上で家族法(民法の中でも家族に関する規定)全体を取り上げようとすると余りにも範囲が大きくなってしまったり、また一つの条文について調べようとすると範囲が狭まりすぎてしまったりと、テーマ決めにはかなり時間がかかりました。

テーマが決まってからも周囲の人で似た研究を扱っている人が少なくて苦労しましたが、資料を集める上で知った多くの少数派の人たちの差別の苦しみが、卒論のやりがいになっています。

西村 麻実