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法学部

今川嘉文ゼミ
社会の動きを実践的に調査・考察して、日々の勉強を深く理解する。
弁護士の舩橋先生による講演会

2019.10.03弁護士の舩橋先生による講演会

法学部 今川嘉文ゼミ

6月27日に日本司法支援センター(以下、法テラス)京都地方事務所の副所長をされている弁護士の舩橋先生による今川ゼミ独自の講演会がありました。この講演会で法テラスの業務内容等をお伺いすることができました。

まず法テラスとは何かということを説明します。法テラスとは「法による紛争の解決に必要な情報・サービスの提供が受けられる社会の実現」を目指すという意図で2006年4月10日に設立された法務省管轄の機関です。業務の内容としては ①情報提供業務 ②民事法律扶助業務 ③国選弁護等関連業務 ④日弁連委託援助事業 ⑤司法ソーシャルワークの5つに分けられます。

①の情報提供業務とは、法律問題の解決に役立つ制度や適切な相談機関・団体に関する情報を収集・整理し、電話・面談・メールでの問い合わせを行った方にその情報を提供する業務です。電話・面談・メールでの問い合わせはどのような人でも行うことができるため、私たちにとって一番身近な業務内容です。

②の民事法律扶助業務とは経済的余裕のない方に対しての無料法律相談や民事裁判の際の係る弁護士費用の立替を行う業務です。その他にはストーカー・DV・児童虐待の相談や外出困難な方に出張相談を行っています。

③の国選弁護等関連業務とは自分で弁護士に弁護を頼めない被疑者被告人のために裁判所の求めに応じて国選弁護人になろうとする弁護士と契約などを行います。

④の日弁連委託援助事業とは日本弁護士連合会により家庭裁判所の送致された少年・犯罪被害者や精神的にハンデのある方に対する援助を委託され、それを行うことを目的とする業務です。

⑤の司法ソーシャルワークとは自発的に司法サービスの求めることが困難な高齢者やハンデのある方のもと自治体や福祉機関の職員・弁護士・司法書士が協同して出向き、様々な法的問題の解決を図る業務です。

被害者のみならず被疑者被告人も基本的人権が保障されており、この5つの業務はこの基本的人権を守るものであるため、双方にとって非常に重要な意味を持つため必要不可欠だといえます。

また舩橋先生に弁護士の業務についてゼミ生1人1人から質問を集め、回答していただきました。質問の中で一番多かったものは「刑事事件において注意していることは何ですか?」という質問でした。この質問の回答としては刑事事件において注意していることは被疑者被告人の方から話を聞き、事実関係を適切に把握することとのことでした。

今まで法テラスという機関について全く知りませんでしたが、講演会で法テラスについて様々なことをお聞きし、弁護士事務所以外で簡易な法律の関係する問題の場合は気軽に相談できるため、もっと世の中に広まるべきだと思いました。また弁護士としての内容について僕自身、刑事事件についてのことをお伺いしたいと思っていたため、そのことについてお伺いすることができ、現場での実態など講義では知ることができないことについて知ることができました。この講演会でのことを今後の学習に活かしていきたいと思います。

松本 怜悟(大阪府立摂津高校卒業)