challenger53

政策学部

伏見CBL演習(井上芳恵)
地域を知り、地域を感じ、住み続けたい地域を創造する
地域に誇りを~伏見ふれあいプラザ 向島秀蓮小中学校区ブース~

2019.12.13地域に誇りを~伏見ふれあいプラザ 向島秀蓮小中学校区ブース~

政策学部 伏見CBL演習(井上芳恵)

私は伏見ふれあいプラザにて、2019年4月に新たに開校した向島秀蓮小中学校区をPRするためのブースを担当しました。このブースでは向島秀蓮地域の歴史や自然、ニュータウン、向島秀蓮小中学校について、フィールドワークやヒアリングに基づいてパネル展示を行いました。

向島南小学校・向島二の丸小学校・二の丸北小学校・向島中学校において児童及び生徒数の減少に伴い2019年4月から新しく向島秀蓮小中学校が創立されました。向島秀蓮小中学校は、公立の学校としては京都市内で7番目となる小中一貫校の義務教育学校となっており、1年生から9年生まで在籍しています。全生徒分の給食は校内で作っており中学生も弁当ではなく給食を提供されていたり、全学年が同じデザインの制服を着用することで統一感を出したり、最新の施設、教育体制、水害対策がされていたりと新しい学校として注目されています。

しかし伏見区内の住民の方でもこのことを知らない人が多く、伏見ふれあいプラザでは向島秀蓮小中学校区の認知度を上げるために様々な工夫をしました。向島南学区、二の丸北学区、向島二の丸学区では、今もそれぞれの元学区で夏祭りが開催されています。そこで、私たちはそれぞれの夏祭りの参加者の方々に、地元の魅力をスケッチブックに書き写真を撮らせていただき、伏見ふれあいプラザ当日にパネル展示しました。そのほかにも、向島地域のかつての姿である巨椋池や干拓後の農業について、またニュータウンの開発などについて、クイズを交えたパネルを作成し、最後に学んだことや印象に残ったことについて、シールを貼ってもらいアンケートを取りました。

当日は、小学生から年配の方まで様々な世代の方に見ていただくほか、門川大作京都市長もブースに立ち寄って下さり、私たちの取り組みについて関心を持っていただきました。多くの方に関心を持っていただき、「おもしろい」や「知らなかった」と言われたときは準備してきた甲斐があったと思いました。

向島秀蓮小中学校区のブース設置は今年度が始めての試みだったこともあり、どのようにしたら関心を持っていただけるのかが大きな課題でした。インターネットや書籍などの資料では、なかなか欲しい情報が手に入らず歯痒い思いをしました。しかし実際に地域の方に案内をしていただき、フィールドワークに行くことで、蛍がニュータウン内の池に生息していることや、広島原爆復興のシンボルであるアオギリⅡ世が植樹されていることなど、意外な情報を知ることができました。案内していただかなければ通り過ぎてしまう景色にも、よく知ることで大きな意味のある事が隠されていることがあるのだと感慨を抱きました。今後も、後期の授業を通して、向島地域の魅力を見つけて発信していきたいと思います。

成川 詩音(龍谷大学付属平安高校卒業)