challenger46

経営学部

藤岡章子ゼミ
マーケティングを通じて、産地と消費地をつなぎ、社会に変化をおこす。
ぶどう山椒の新たな用途を提案する

2019.11.07ぶどう山椒の新たな用途を提案する

経営学部 藤岡章子ゼミ

2019年7月11日木曜日のゼミでは、和歌山県有田川町産業振興課の垣谷様、株式会社全笑の平野社長にお越しいただき、5つのグループがぶどう山椒の新用途提案プレゼンテーションを行いました。プレゼンでは、ぶどう山椒の実だけでなく、葉や枝など未活用資源についての用途提案を行い、ぶどう山椒全体の付加価値向上を図りました。

この用途提案プレゼンの準備のため、各グループは実際に店舗に立ち寄って、店舗調査やアンケート調査などの市場調査を行い、山椒の魅力を幅広い世代に認知してもらうためにはどのような商品の提案が可能か検討してきました。また、5月29、30日には、有田川町の産地訪問を行い、山椒収穫の体験や農家さんからの聞き取り調査などで得た知識を踏まえて試行錯誤し、この日の報告に挑みました。

1班は、山椒を用いた洋菓子、はちみつ、バターの他、未活用資源として山椒の葉を使ったハーブティーを提案し、試作や協力企業との進捗状況を報告しました。2班は、山椒の香りの液体化をテーマに、山椒エキス、山椒サイダー、山椒コーヒーの他、未活用資源の葉を使用したアロマを報告しました。3班も産地訪問の際に印象的であったぶどう山椒の香りを活かすため、線香、匂い袋、石鹸、未活用資源である山椒の木を加工したウッドチップの進捗状況について報告を行いました。4班は、ぶどう山椒の体を温める効能に着目し、冷え性の改善を目的としたフリーズドライの味噌汁、未活用資源の葉を使用した山椒茶を提案しました。5班はぶどう山椒の認知拡大を目的とした『山椒ばあちゃん家』というイベント提案、ぶどう山椒の粉末を若者になじみの深いファストフードに掛け合わせた用途提案を行いました。

各グループ、実際に自分たちで試作品を製作し、報告の際に試用してもらい、より報告の実現可能性をアピールしました。また、それぞれの報告に対して垣谷様、平野社長から意見をいただくことで自分たちでは気づくことのできなかった様々な問題点を見つけ出すことができました。

この報告の時点で既に企業様と商品化について話が進んでいるグループもあり、より提案に現実性が帯びてきました。しかし、これは実現に向けての第一歩です。お二人から頂いたアドバイスを参考にし、試行錯誤を繰り返し、これからも実現に向け取り組んでいきます。

立岡 征也(滋賀県立甲西高校卒業)
福井 翔大(京都府立京都すばる高校卒業)