いま、もう一度、死刑を考える~「デッドマン・ウォーキング」を観て~【犯罪学研究センター】
【企画趣旨】
先進各国が死刑を廃止しているなかで、日本とアメリカでは依然として死刑が行われています。
しかし、アメリカは連邦制をとっており、20州+ワシントンD.C.+5自治領の合計26の立法行政司法単位では法律に死刑がなく、その数は増加傾向にあります。
日本人はどのように死刑に向き合っていけば良いのか?
いま一度、考える機会が必要なのかもしれません。
そこで、当センターは、映画鑑賞会とトークセッションをセットで企画しました。
学生のみならず、一般市民の方にも開かれた企画です。皆さまのご参加をおまちしております。
※資料代:500円(龍谷大学学生は不要)
【プログラム】
12:30 :開場
13:00~:参考上演『デッドマン・ウォーキング』
あらすじ:ニューオリンズの貧困地区で働くシスター・ヘレンは、あるきっかけで死刑囚のマシューと面会する。
仲間と若い男女を惨殺したのがマシューの罪状であるが、共犯者である仲間は無期懲役であった。なぜ自分だけがと罪を認めず強がるマシューであるが、ヘレンと対話を重ねる中で変化が現れる。
遺族の非難を浴びながらもヘレンは死刑執行回避に奔走するが…
死刑廃止論者であるヘレン・プレジャンの同名ノンフィクションを俳優のティム・ロビンスが監督を務め映画化した。
「愛」「赦し」「遺族感情」「可変性」「司法制度の問題」など、死刑を巡る種々の問題に正面から挑んでいる。
15:30~:対談「石塚伸一」+「布施勇如」
アメリカで実際に薬物による死刑執行を見てきた布施さんと、龍谷大学法学部教授であり、死刑執行された死刑確定者と交流のあった石塚さんに、対談していただきます。
<プロフィール>
布施 勇如(ふせ ゆうすけ)
1966年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。アメリカ・オクラホマシティ大学大学院に留学中の2004年、ジャーナリストとしてオクラホマ州の死刑執行に立ち会う。
08年に『アメリカで、死刑をみた』(現代人文社)を出版。映画「デッドマン・ウォーキング」の原作者ヘレン・プレジャンとのインタビューも同書に所収している。
14年、論文「日米の死刑執行を巡る透明性に関する一考察:絞首刑の残虐性を中心に」で龍谷大学から博士(法学)の学位を取得。
石塚 伸一(いしづか しんいち)
1954年生まれ。中央大学大学院法学研究科博士後期課程退学(法学修士)、九州大学法務研究科より博士(法学)の学位授与。
龍谷大学法学部教授、龍谷大学犯罪学研究センター長。弁護士。
専門分野は刑事法(刑法、刑事政策)。
【主催】
龍谷大学犯罪学研究センター
京都にんじんの会
コメント
フッターで使用されているナビゲーションを表示します見出しはモジュールのカスタムフィールドで設定できます