みらいの環境を支える龍谷プロジェクト みらプロ|龍谷大学 創立370周年記念

八頭町まちづくり企画案について(PDF形式:サイズ2.5MB)


お知らせ

みらプロとは「みらいの環境を支える龍谷プロジェクト(通称:みらプロ)」について

- はじめに - これからのまちづくり

 私たち「みらいの環境を支える龍谷プロジェクト(略称:みらプロ)」は、これからの日本のより良い環境形成のために現実に社会で起こっている出来事を通して学ぶことで、21世紀の景観とまちづくりの在り方について考える龍谷大学法学部の学生有志の団体です。これまで、多くの視点による多角的な分析が必要であるという趣旨から、 京都、関西の多種多様な学部学科の学生との交流、意見交換を通じ、活動を行ってきました。

 私たちは、みらプロを2009年に結成し、各地域のまちの現状や問題など現地調査から学んだことを踏まえて、2010年1月9日に龍谷大学で「21世紀の景観とまちづくり」というシンポジウムを開催しました。関西圏の多くの大学の学生が集まり、これからの景観まちづくりに関して活発な議論や提案を行いました。この度、私たちみらプロは、こうした現地調査やシンポジウム、研究を下敷きとして、次世代の社会を担う学生が主体となってこれからの社会を形作ってゆかねばならないという思いから、主として景観まちづくりの施策を担っている行政団体に向けて、21世紀の景観まちづくりに関する本提言を提出することにしました。

 今、日本の社会は、少子高齢化、経済危機、過疎化、都市部の乱開発、雇用の衰退、政治不信など多くの問題を抱えており、日本の社会の在り方、私たち市民一人ひとりの在り方の根本を見直す時期が来ています。このような問題を考える上で、「景観まちづくり」という視角は、21世紀の社会のあり方、まちづくりを考える上で非常に多くの示唆と可能性を有しています。ここでいう「景観」とは、景色のように視覚のみに基づいたものではなく、そのまちの価値、歴史や文化を表すものであり、

「景観まちづくり」とは、その「景観」に立脚して、市民が自分たちのまちや生活をどのように形作っていくのかを自分たち自身で考え、議論し決めていくまちづくりです。これは、今まで失われてきた人の生活の歴史や文化を再度意識することでまちの価値を再発見し、新たなまちの在り方、個性を見つける道標となるものであり、本当の意味での市民社会を構築する新しいれからのまちづくりのあり方です。
日本は戦後の開発によって多くの経済的発展や利益を生んできましたが、その矛盾が社会のあちこちに現れています。今後の持続可能な日本社会のためには、地域の個性、景観というそれぞれのまちの大切な資源をいかに生かすかが重要となってきます。今こそ、景観の価値をもう一度見直し、まちづくりを考えることで、日本社会の再構築に一石を投じたいと思います。本提言は、総論.景観まちづくりと空間について、第1部.景観まちづくりにおける都市形成について、第2部.景観まちづくりにおける公私協働のあり方について、第3部.景観まちづくりにおける道路・交通整備について、第4部.景観まちづくりにおける経済性について、第5部.景観まちづくりにおける文化と教育について、第6部.景観まちづくりにおけるアイディアという6部構成となっています。

これからの景観まちづくりにおけるまちの空間の捉え方や市民、行政のあり方といった総論的な指針に基づいて、第1部以降、項目毎に具体的な政策やプランを提唱しています。その中にはすでに自治体によって、先駆的に実施されているものがあるが、それを踏まえて、さらなる改善、運用の向上を求めています。私たちは、これらの提言がこれからのまちづくりを行うに際して、一つの指針となることを望んでいます。本提言を形成する過程においては、多くの専門家の方々や行政の方々、市民の方々にご指導いただきましたが、私たちの

学習不足の部分もあり、まだまだ至らない点が多いことを自認しています。しかし、本提言は自らで考え、これからの社会、景観まちづくりを行うことで、みらいを明るいものへ転換していきたいという若者、学生の情熱を含んだ提言です。みらいの形成のために少しでも活用されることを願い、私たちは本提言を提出します。
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京都発・景観まちづくり学生提言(PDF形式:サイズ1.6MB)

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