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法学部

畠山亮ゼミ
「外」に出て、多様な問題を発見し、解決する。
史跡研究 滋賀県 ~なぜ交通の要衝なのか~

2016.10.24史跡研究 滋賀県 ~なぜ交通の要衝なのか~

法学部 畠山亮ゼミ

10月3日の史跡研究グループの記事でもご紹介しましたが、今回は、「史跡と交通」といった点に焦点を当て考えてみたいと思います。


1.活動目的

滋賀県は今も昔も交通の要衝です。私たちは「なぜ昔から滋賀県が交通の要衝となっているのか」に疑問を抱きました。史跡を見学する以前は、「滋賀県には特に目立った政治の場所はないがなぜ交通の要衝なのか」と疑問を感じました。見学後は当時の陸路において滋賀県が一番重要な土地であったことがわかりました。考えるにあたり、実際に自分たちで選んだ滋賀県の山城跡に向かい、山に登り、実物を見ることで当時の人たちの感情、時代背景、なぜ現在も交通の要衝なのかを考察することにしました。
しかし、なかなか一筋縄ではいきません。目的地に行くまでの下調べ、目的地に着いてからの行動、探索など課外活動ならではのエネルギーを要しました。現地に行って調査をすることは大学の授業ではあまり行わないので、貴重な経験となりました。山城だったので山道を歩くのが大変でしたが、行ったからこそ分かる地形、そして当時の雰囲気などが伝わってきたのが良かったです。


2.先生や先輩からの講評

「なぜ交通の要衝となったのか」について知るためには陸路だけではなく、水路の調査や市街地の調査も必要でした。また、「山城一辺倒に調べるのではなく、もっと交通の要衝となり得る大きな城や城下町なども調べてもよかった」などの講評をいただきました。


3.立てた目標の達成度

私たちの本来の目的であった「滋賀がなぜ交通の要衝であったのか」の考察にも役立ちましたが、やはりもっと色んな視点からの調査も必要であったとも感じました。講評にもあった通り、陸路だけではなく、水路の調査や市街地の調査も必要でした。
しかし、実際に山城に行ってみたことで整備されていない足場や険しい道なりなど当時の雰囲気を感じることができたので「外に出て、様々なことを感じる」という目標は達成できたのではないかと思います。


4.今後の展開や学んだことの活かし方

今回は主に昔の滋賀県のことを考察しました。自分たちだけで学習の計画を練って、行動することは大学生活ではあまりできない貴重な経験だと感じることが出来ました。「なぜ滋賀県が交通の要衝として発達したのか」という疑問に関して明らかになったことは、「滋賀県は地理的に関東と都を繋ぐ重要な場所に位置しているということ」でした。完全に解決とはいきませんでしたが、自分たちで疑問を見つけ、それについて仲間たちと共に解決していくことの大切さを知ることができました。この経験を今後のゼミ活動、社会人生活にも活かせたらと感じました。


西村 風人(滋賀県立能登川高等学校卒業)
村上 裕也(龍谷大学付属平安高等学校卒業)
高畠 文太(龍谷大学付属平安高等学校卒業)
北本 悠貴(兵庫県立芦屋高等学校卒業)