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国際学部

陳慶昌ゼミ
国際問題の当事者であることを自覚し、考え抜く
Japan-China Relations as a Case Study -日中外交の現場から見た中国

2017.08.22Japan-China Relations as a Case Study -日中外交の現場から見た中国

国際学部 陳慶昌ゼミ

7月7日、元外交官の松本盛雄氏が龍谷大学を訪れ講演会「Japan-China Relations as a Case Study -日中外交の現場から見た中国」が行われました。松本氏は陳教授の友人でもあり、国際関係についての興味深いお話が伺えるとのことだったので、私たちも講演会に参加させていただきました。今回はその中で、私たちが学んだこと、考えたことについて書いていきたいと思います。

松本氏は41年間外務省に勤務し、堪能な中国語を生かして様々な外交の場で活躍されてきました。今回の講演会では、松本氏の豊富な経験の中から、中国での実体験を基に、日中関係に関しての貴重なお話をしていただきました。

講演は「知彼知己」という言葉の意味についての話からはじまり、そこから徐々に外交関係において、自分と相手をよく理解することがいかに大切かという話に発展していき、その中で20世紀の日中間の闘争に対する、日本人と中国人の理解の違いや近代の戦略的互恵関係について詳しくご説明いただきました。経験を基に語られる松本氏のお話はとても迫力があり、人と人が関わる外交の現場で相手の立場や歴史的な背景を理解することの大切さを考える貴重な機会となりました。

普段の私たちの活動の中ではこれまで学んできた様々な国際関係の理論を通して外交問題を分析することが多くあります。しかし今回の松本氏のお話の中には、私たちがイメージしていた国際関係とは少し違う「国際関係の現場」が見えたような気がします。私たちはこれまで学んできた国際関係の理論をこのような現場でどう生かすことができるのでしょうか。今後の授業ではこういった課題にも向き合っていきたいと思います。

宮原 拓司(大阪府立芦間高校卒業)
田中 健人(奈良県立高取国際高校卒業)