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国際学部

陳慶昌ゼミ
国際問題の当事者であることを自覚し、考え抜く
ディスカッションを通して気づいた、意見を共有する大切さと難しさ

2017.12.19ディスカッションを通して気づいた、意見を共有する大切さと難しさ

国際学部 陳慶昌ゼミ

活動の大きな柱だったGlobal Crisis Gameを終えて、私たちのゼミは以前のように教科書ベースのディスカッションを中心に活動しています。以前にも紹介したように、私たちが今読み進めているのはエドワード・サイードのオリエンタリズムという本なのですが、内容が難しく私たちゼミ生は苦戦を強いられています。

最近の授業では西洋の非西洋地域に関する研究がどのように展開し、どのような植民地支配的なイメージを発展させてきたかを論じた章を扱いました。ディスカッションリーダーが簡潔に章の内容をまとめてくれた後、皆で疑問点や様々な解釈について意見を出し合いました。このディスカッションでは毎回多くの意見が飛び交うため、陳教授の解説と併せて、リーディングを理解するための一助となっています。

前期から続けてきたこのディスカッションを中心とした授業や、先日のGlobal Crisis Gameでの体験を通して私たちは多くのことを学びました。そのうちの一つが意見を出し合うことの大切さです。簡単なことの様ですが、実行するのは以外と難しく、ゼミが始まったばかりの頃はほとんど誰も発言しないようなディスカッションもありました。しかし、回を重ねるごとに飛び交う意見も増えていき、一人では理解できていなかった部分が理解でき、思いもよらないような見方を共有することができるような授業に成長しました。

また、Global Crisis Gameにおいても必要だと感じたことが、ある分野に関する知識です。ディスカッションを行うための環境づくりとして、知識があることは最低条件です。実際Global Crisis Gameでは南シナ海の知識がなければ留学生の知識量についていくことはできませんでした。ゼミでも学生たちの知識量が増えたことでディスカッションの質も向上しました。今後もこのディスカッションを中心とした授業スタイルを続けていき、多くのことを学んでいきたいと思います。

宮原 拓司(大阪府立芦間高等学校卒業)
田中 賢人(奈良県立高取国際高校卒業)