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国際学部

陳慶昌ゼミ
国際問題の当事者であることを自覚し、考え抜く
立命館アジア太平洋大学の学生との交流 ~メディア報道について考える~

2017.09.12立命館アジア太平洋大学の学生との交流 ~メディア報道について考える~

国際学部 陳慶昌ゼミ

私たちは7月14日、15日の2日間、大分県にある立命館アジア太平洋大学(APU)からいらっしゃったマンテロ教授のお話を聞き、さらに同校で国際関係学やメディア学を専攻としている5人の留学生と交流を行いました。他大学の学生達と共に学ぶことは私たちにとって初めての試みでしたが、お互いに意見を出しあうことができ、互いに刺激を与え合う良い機会となりました。

1日目はテロリズムとメディアの関係を研究されているマンテロ教授からISILのメディア戦術に関してのプレゼンテーションがありました。彼らがいかに自分たちの行動をスタイリッシュに魅せるかということや、欧米のサブカルチャーをうまく取り入れた彼らの映像づくりについてのお話しは目から鱗でした。また、「メディアに写る世界は戦争や各紛争地で生活している人々の実際の視線である」というマンテロ教授の言葉が強く印象に残りました。

2日目はマンテロ教授とAPUの留学生を交え、シミュレーションゲームを行いました。このゲームはメディアの報道の仕方によっていかに世論が変化するかを模擬再現するもので、Aチーム、Bチームの2チームがより多くの世論を獲得することを競うというものです。このゲームから、メディアの報道の仕方次第で世論が変わってしまうこと、私たちが普段目にしているテレビや新聞などの媒体は報道機関のフィルターに通されているものだと再認識させられました。その後、ゲームの反省と意見交換を行いました。普段、英語で何か議論することに慣れていないということもあり、相手が何を伝えようとしているのか、自分の意見を相手にどのようにぶつけるかを考えるのに必死でした。

私たちは夏休みを利用して沖縄と安全保障、米軍基地問題とそのメディア報道の関連性を研究するため沖縄に行きます。実際に現地に足を運び、自分たち自らの五感を駆使して調査を行うことでいわゆる沖縄基地問題のより深層的な事実を明らかにできると確信しています。私たちは今回の交流でメディアが報道する内容をそのまま鵜呑みにしてはならないと痛感させられました。その点において、この経験は今後の研究に必ず生きてくる、実りあるものになったと思います。今は、この学びを活かした現地調査を早くしたい!!というワクワクが止まりません。より良い研究ができるように事前準備を綿密に重ね、この夏を最高のものにしたいです。

坂本 和哉(滋賀県立長浜高校卒業)
加覧 健司(鹿児島県立鹿児島中央高校卒業)