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農学部

農学部 岡田清孝ゼミ
植物の不思議を科学する。
接木実験にchallenge!!!

2018.10.26接木実験にchallenge!!!

農学部 岡田清孝ゼミ

岡田ゼミで、花を咲かせる植物ホルモン"フロリゲン"について研究している湯口です。
フロリゲンは植物の葉で発現し、師管を通って茎頂に輸送され、花成を誘導するということがすでに知られています。これは、接木実験によって発見されました。
接木実験では、木を用いた接木だけでなく、様々な植物を用いて接木を行うことで、植物の成長や、発達など様々な局面に関与する分子の、師管を介した輸送についての研究を可能にします。

しかし、実験によく用いられるシロイヌナズナは、芽生えがとても小さいので、接木を行うのには慣れるまでに時間がかかり、成功率も良くありませんでした。
そのような中、名古屋大学大学院生命農学研究所に所属する、野田口先生によって「シロイヌナズナ芽生え接木チップ」(以降 接木チップ)が開発されました。
それは、シロイヌナズナの発芽、接木部分のカット、接木の工程を全てチップ上で行うことが出来るというものです。
私たち岡田ゼミは、ぜひ接木チップを使わせて頂きたいと思い、名古屋大学に訪問し、接木チップの詳しい説明や、使い方を教えて頂きました。

この経験を通して、接木が簡単に出来るようになれば、上記の研究以外にも、カルスの形成などの研究にも用いる事が出来ると思い、さらに接木実験の可能性を感じました。
このことから、先生とも相談し、新しい実験を始めてみることにしました。それは、フロリゲンを多量に発現するシロイヌナズナを台木として、野生型の他の植物を接木させる実験です。結果がどうなるのか未知ですが、自分なりに試行錯誤を重ね、実験を進めていきたいと思っています。

湯口 菜々美(徳島県立城ノ内高校卒業)