challenger44

農学部

農学部 岡田清孝ゼミ
植物の不思議を科学する。
見本園作成による作物の観察

2019.01.08見本園作成による作物の観察

農学部 岡田清孝ゼミ

龍谷大学農学部は「牧農場」という約2.7haのとても広い実習用農場を有しています。そこで農学部4学科全ての生徒が授業の中で農作業を体験します。農作業を実際に体験することにおいて、食の循環について学ぶことが出来ます。
私たち岡田ゼミはその牧農場に見本園を作成することにしました。見本園にアブラナ科の様々な作物を育て、そこにその作物について記載されている看板を立てました。見本園を作ることで、アブラナ科の作物の共通点や違いを実際に見たり感じたりすることができます。さらに作物を育てた後、自分で調理して食べることで葉の形状や硬さによって調理法が変わることや、虫による食害に差がでることなど沢山の発見がありました。

見本園では、2018年3月に約30種以上の苗を植え始めました。そして2018年11月16日に事前に作成した看板の設置、間引きが行われました。看板は作物ごとに作成し、学名、原産地、特徴、調理法などを記載しました。看板を作ることでより作物について知見が広められました。例えば中国が原産地のタアサイは油での調理に適しています。これは中国料理が油による調理法が多い文化であることに由来していると考えられるからです。

この経験を通して、私たちは同じアブラナ科の作物でも形や大きさ、育ち方から原産地まで大きな違いがあることがわかりました。品種改良を行うことで、作物ごとに栽培や販売、調理、食事において利点や特徴が生まれます。土地や料理などによって適した作物を選択できるように、今まで農業に関わってきた人々の工夫が感じられました。
本やネットで調べたり、お店に並んでいるのを見るだけでは分からなかったことが沢山ありました。作物を収穫する際にはもっと詳しく調べたり感じたりしていきたいと思っています。

大江 夏穂(京都府立北稜高校卒業)