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本学卒業生の吉村竣也さん(経済学部2015年3月卒業)から、就職活動中の学生やキャリアセンタースタッフに使ってほしいと、以下の品々をご寄付いただきました。

「消毒用アルコール5ℓ 2本」「インナーマスク 1,000枚」「マスクスプレー20㎖ 10本」


吉村さんは、コロナ禍で売り上げが急減している企業の商品を購入し、地元自治体と母校に寄付する「三方よし」の考えで少しでも社会貢献ができれば、という思いから、出生地である島根県松江市と出身大学である龍谷大学に国からの給付金(10万円)を使って、コロナ禍で役立つ物品を寄付されたとのことでした。

特に、コロナ禍の大変な状況の中でがんばっている就職活動生とそれをサポートしているキャリアセンターのスタッフに使ってもらいたいとのことで、ご自宅に近い大阪梅田キャンパスへわざわざお持ちくださいました。

ご自身も在学中は就職活動でご苦労され、キャリアセンターや先生方にお世話になった分、何か恩返しがしたいとのことでした。

吉村さんのあたたかい気持ちを大切にして、キャリアセンターにて有効活用させていただきます。ありがとうございました。



犯罪学研究センター(CrimRC)の研究活動に携わる研究者について、気軽に知っていただくコーナー「犯罪学CaféTalk」。研究の世界に馴染みのない方も、これから研究者を目指す学生の皆さんにも、是非読んでほしい内容です。
今回は、上田光明氏(ATA-net研究センター 博士研究員・犯罪学研究センター 嘱託研究員)に尋ねました。
───────────────────────────

Q1.上田さんが研究されている「コントロール理論」について教えてください。

「僕がやっているのは社会学ベースの理論で、『なぜ人は犯罪・非行をするのか』ではなく、『なぜ犯罪・非行をしないのか』という点に着目した理論です。社会との繋がりが犯罪や非行をする際のコストになっているという考え方で、これが1番の特徴です。もう1つの特徴を挙げるとすれば、コントロール理論には、コストを考えて犯罪をしないという意思決定プロセスが含まれている事です。人間行動に対する考え方には、自分の行動は自分で決めることができると仮定する自由意思論と、自分の行動は自分の意志ではない何らかの原因によって決められていると仮定する決定論という2つの考え方があります。コントロール理論は自由意思論にあたります」

「よく『コントロール理論』というと、人を統制するというようなイメージがあると思いますが、これは個人のコントロールなので、政策的な働きかけで社会の側から押さえこむという話ではないんです。社会からの統制を強めることは、必ずしも自分をコントロールする力の強化に直結しません。僕がこのコントロール理論に惹かれたのは、さきほどの自由意思論と決定論のところにあります。決定論に依拠した犯罪学理論は、自分の意志に関わらず何か犯罪・非行を起こす原因を持っていたら100%犯罪・非行に向かうというインプリケーションをもつと僕は理解しています。そのような人間が本当にいるのかという根本的な疑問はありますが、仮にそういう理論が正しいと証明されたとするならば、その原因を持っている人が犯罪を起こすのを待たなくていいわけです。『あなたはこういう原因をもっているから必ず犯罪をします、だから先に刑務所入っててください』ということになってしまいます」


「あとこれは私が学部・修士課程の時の指導教官から教えを受けたものですが、人が何かの行動をすることと、その行動が犯罪・非行だとカテゴライズされるということは、別次元の話になります。この研究の究極的な目標は、『人間行動の解明』です。そして、その結果として社会に役立つような提言ができればという風に思っています」

Q2.上田さんは数多くの海外の学会に参加していらっしゃいますが、日本と世界の犯罪学研究で「ここが違うな」と感じたところがあれば教えてください。

「世界の犯罪学研究には、実証研究、特に数量的データを使った計量研究といわれるものが多いと思います。日本ではこの計量研究が非常に少ないです。その原因としては、使えるデータの有無が関係しています。日本には個人レベルのデータの蓄積が少ないのです。官庁統計を使って分析することは出来ますが、個人ではなく社会レベルの分析になるので自ずと視野が狭まってしまいます」

「そこで、個人レベルのデータを増やすためにISRD*1の日本への導入が必要だと考えました。ISRDに代表される自己報告調査のほかにも、浜井先生と津島先生が実施された被害調査などのデータの蓄積も必要です。また、こういったものを地道につみ上げた上で、それを研究者コミュニティの中でシェアすることも重要だと思っています。プライバシーが重視され、調査が以前より困難になってしまった近年の社会調査環境下では、調査データを調査者個人だけが使うのではなくて、データアーカイブに寄贈して他の研究者にも使ってもらう仕組みがないと、計量研究が普及していかないのではないかと思っています」

「欧米では調査データを公開するのが普通です。これは研究者コミュニティに対する考え方にも起因していると思います。海外の学会では、『私達で』研究力を挙げましょうというスタンスを感じます。例えば、報告者の揚げ足を取るような質問はありませんし、コメントの内容も、海外は発表者の視点に立って『ここをこうしたら研究の役に立つんじゃないか』というアドバイスのようなものが多いです。さらには、質問時に名前・所属を名乗る人がいません」

「日本では名乗ることがルールになっていますが、場合によっては質問者が名乗り出ることで発表者が萎縮することもあります。また、日本では持論だけを述べたい質問者がいたりします。日本の学会のほうが自己中心的な印象ですね。結論として、俺が!とのし上がろうとする日本と違って、海外は皆で!って感じです」


Q3.学生時代の過ごし方は?

「もともと勉強が好きなタイプではないので、ほとんど授業には出ませんでした。テスト前に友人に借りたノートをコピーして勉強していました。ただ1つだけ全て出席した授業があって、それが刑事学という授業でした。他の授業は何を言ってるか大体わかるのでそこで興味を失うんですが、刑事学の初回の授業に出て、授業の90分間何を喋っているか全く分からなかったんです。分からないことへの怖さを感じつつ、その一方で、この人について行けば、何か面白いものが見られるのではないかと思いました。なので刑事学だけは全部出ました。僕の悪い癖なんですけど、好きなことしかしないので、普通は刑法とか刑事訴訟法とか関連した授業には出席するものなのですが、一切出ず興味も持ちませんでした。今は少し、いや、かなり後悔しています(笑)。大学院に進んでからは、主体的に何かを勉強したいというわけではなく、その先生の言っていることを噛み砕くことがモチベーションでした。とりたてて何かを研究したいというのもなく、先生に何をしたらいいか聞いたところ、『これ読んどけ』と言われて渡されたのが、コントロール理論の本でした。先生の立場からすると、コントロール理論は批判対象ですが、逆にこれを批判対象とすれば論文が簡単に書けるのではというご配慮だったらしいのですが、僕は全く反対の方向に行きました。結果、次はその理論の提唱者トラビス・ハーシ先生が何を考えているか知りたくなりました。自分の分からないものや知りたいものを突き詰めることが僕のモチベーションでした」

「その後の研究で、ハーシ先生にも、もう一人の論者であるマイケル・R・ゴットフレッドソン*2先生にも会い、インタビューもしました。ハーシ先生は2017年に亡くなられて、その追悼の意味を込めた論文集に寄稿しましたが、コラボしたかったです。今はゴットフレッドソン先生といつかコラボできたらいいなと思っています。それが今のモチベーションです」


Q4.最後に、上田さんにとって「研究」とは?



『自己満足』です。研究とは、今まで蓄積されてきた知見に新しい知見を加えることだと思っています。ピラミッドでいうとレンガ1個のような大きさでも良いので、人類が今まで積み上げてきた知見にほんの少し貢献できるだけでもいいんです。また、新しい知見を生み出すにあたっては、研究者は出来る限り客観的でなければならない、そのためには孤独でなければならないと思っています。極端な言い方をすると、社会との接点を持ってはいけない。何かしらの活動や、組織と接点を持ってしまうと、その時点でバイアスが生まれると思っています。僕は一切の予断を排して、ただただ研究に向き合い、楽しんでいます。そう考えると『研究』とは、究極の『自己満足』だと思いますね」

「研究者には孤独と隣合わせのニュートラルな感覚が必要とはいえ、研究者のコミュニティは欠くことできません。研究者同士、議論の後にしこりを残さないためには、人として仲良くなっているという前提条件があると思います。その上で、研究の話になった時には真剣に話が出来ればいいと思うんです。議論の後に根に持たれることを恐れて本音で話せなくなることもあるかもしれません。そのためにも研究者コミュニティは重要だと思います。また、そのコミュニティを豊かなものにするためには共通項が必要だと思っています。例えばISRDのような共同プロジェクトでは、そこで共有した体験を通して、研究以外のコミュニケーションも生まれます。『研究』だけが共通項だと、豊かな人間関係が築けないように思います。コントロール理論の話に戻りますが、提唱者であるハーシ先生には最大の論敵と言われる人がいます。ロン・エイカーズ先生という研究者なのですが、社会的学習論の提唱者です。コントロール理論とは依って立つ前提が違うので、研究上では二人は非常に激しい批判の応酬をしていて、日本的な感覚からすれば一切口をきかないレベルの関係なんだろうなと勝手に思っていました。しかし、ある時、ハーシ先生から『この前ロンが家に遊びに来た』という話を聞いたんです。それを聞いて、まず人として評価しているからこそ、あれだけの論争が出来るのだと感じ、二人の関係性をとても羨ましく思いました。この二人の関係性を参考にして、ISRDでは、(お互い論敵ではありませんが)メンバー間で率直に意見交換できる理想的な関係性ができつつあります」

上田光明(うえだみつあき)
ATA-net研究センター 博士研究員・犯罪学研究センター 嘱託研究員
<プロフィール>
研究分野は犯罪社会学。犯罪学理論の「コントロール理論」に関する論文を多数執筆。理論提唱50周年記念と提唱者ハーシの追悼の意を込めた論集に寄稿している。
Mitsuaki Ueda & Hiroshi Tsutomi. Chapter 11 “A Test of Hirschi’s Redefined Control Theory in the Far East”. In B. Costello & J. Olesen (Eds.), Advances in Criminological Theory: Vol. 25. Fifty Years of Causes of Delinquency: The Criminology of Travis Hirschi, Routledge, 2019, pp. 285-302.

───────────────────────────
【補注】
*1 国際自己申告非行調査(International Self-Report Delinquency Study: ISRD)
統一した質問紙(アンケート)による調査を世界各国の中学生に対して実施し、その結果を比較・共有しようとする国際プロジェクトで、非行・被害の特徴やその背景の解明、学問的な理論検証に強みを持つと言われている。さらに、国際比較によって、国家間の類似点や相違点を引き出すこともできる。これまで日本はこのISRDに参加してこなかったが、龍谷大学 犯罪学研究センターの設立後、2017年に若手研究スタッフを中心に「ISRD-JAPAN」が発足した。
>>「ISRD-JAPANプロジェクト」https://crimrc.ryukoku.ac.jp/isrd-japan/

*2 マイケル・R.ゴットフレッドソン(Michael R.Gottfredson):
アメリカの犯罪学者。主な著書に、トラビス・ハーシー(Travis Hirschi)と執筆した「犯罪の一般理論 低自己統制シンドローム」がある。


本学における先端的,学際的,独創的な研究の創出,促進,充実を図ることを目的として設立された学内資金によるプロジェクト研究支援制度「重点強化型研究推進事業」の2021年度事業を募集いたします。つきましては、添付の募集要項等をご確認のうえ、ご応募くださいますようよろしくお願いいたします。

1 申請書提出期間
2020年10月12日(月)~2020年10月23日(金)16:45まで

2 事業期間(支援期間)
最長3年(2021年4月1日~2024年3月31日)

3 支援額
1件につき最大800万円/年額
※申請書に記載された事業計画経費を上限とする
※経費目安として、PDは1人当たり約500万円、RAは1人当たり約300万円 (1年間)

4 採択件数
2件程度(予定)

5 提出書類
以下の様式について①WORD版、②紙媒体版 (1部)を提出してください。
なお、様式の変更、ページの追加・削除等はできません。また、別紙追加資料について
も受け付けません。ただし、研究員一覧については、構成員の数により追加・削除して
ください。

6 提出窓口
・人間・科学・宗教総合研究センター事務室
・研究部(深草・瀬田)
・世界仏教文化研究センター事務部

7 実施スケジュール

応募期間2020年10月12日(月)~2020年10月23日(金)
審査(選定)2020年11月上旬~12月上旬
結果通知2020年12月中旬
開始時期2021年4月


8 問い合わせ先
研究部(人間・科学・宗教総合研究センター事務室)
担当: 世雄
TEL: 075-645-2154
Email: soken@ad.ryukoku.ac.jp 


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LORC主催の公開ラウンドテーブルについてご案内申し上げます。

ラウンドテーブル表題:「With/After コロナを考えるー包摂的発展を可能にする新たなエコシステムの創出をめざして」
日時:8月4日(火) 13時から17時半頃
場所:オンライン(ZOOMのURLはメールで改めてご案内いたします。)

プログラム:
 前半司会:村田和代(龍谷大学政策学部・教授/LORCセンター長)
13時00分 コロナ禍中の「対話と議論」の環境と条件
      (土山希美枝/龍谷大学政策学部・教授)
13時20分 コロナ時代の域学連携の形
      (石倉研/龍谷大学政策学部・講師)
13時40分 コロナ禍の兵庫-第三者から当事者へ
      (宮﨑友里/地域公共人材・政策開発リサーチセンター博士研究員)
14時00分 リーダーの談話分析-リスクコミュニケーションの観点から
      (村田和代/龍谷大学政策学部・教授)
14時20分 分散化と農村移住
      (大石尚子/龍谷大学政策学部・教授)
14時40分 新コロナ時代の労働政治の展望
      (安周永/龍谷大学政策学部・准教授)
15時00分 インクルーシブなジャーナリズムを目指して-研究者・ジャーナリストの
      証言から  (松浦さと子/龍谷大学政策学部・教授)

 休憩 

 後半司会:土山希美枝(龍谷大学政策学部・教授/LORC副センター長)
15時20分 ニュージーランド政府・市民社会におけるCOVID-19に関する支援
      (石原凌河/龍谷大学政策学部・准教授)
      COVID-19による自粛要請が飲食店の再開に与える影響
      (石原凌河/龍谷大学政策学部・准教授)
15時55分 いまこそ企業のCSRが活かされるとき-コロナ禍における新しい産学連携型
      授業の一事例  (中森孝文/龍谷大学政策学部・教授)
16時15分 ポストコロナ社会における包摂と排除の相克ー「ポピュリズム」を乗り越え
     るために (石田徹/龍谷大学研究フェロー)
16時35分 (仮)With/postコロナにおける都市のかたち
     (阿部大輔/龍谷大学政策学部・教授)
16時55分 (仮)支援のあり方について(深尾昌峰/龍谷大学政策学部・教授)
17時15分 著書「with/afterコロナの「都市の「かたち」」の出版予定の目次から
     (矢作弘/龍谷大学研究フェロー)

全体ディスカッション

※報告時間は報告15分+質疑応答と入替で5分です。
時間的余裕をもってプログラムを組んでおります。予定よりも早く進行できるようであれば、早めに進行します。
加えて、当日18時頃から19時半までオンライン懇親会も予定しております。

申込方法:
     後日、ZOOMのURLのご案内メールをお送りさせていただきます。
     ご参加を希望される場合は、お名前・ご所属を明記の上、
     lorc@ad.ryukoku.ac.jp
     までお申し込みください。
申込期限:8月3日(月)17時


 2020年度第1回実践真宗学研究科FD研究会を次のとおり実施しました。
 
 2020年7月1日(午前11時30分〜12:15分)、Google Meetを利用したオンライン・ミーティングで、「オンライン授業について~現状報告の共有~」と題して、実践真宗学研究科・科長補佐の那須英勝を報告者として、2020年度龍谷大学実践真宗学研究科FD研究会が行われた。
 新型コロナウイルス感染拡大で、2020年度4月から対面での講義が中止となっている状況で、実践真宗学研究科の講義もすべてオンライン授業での実施となっている。オンライン授業のツールとしては、大学ですでに導入しているmanabaと、今年度本格的に使用が始まったgoogle meetや、大学が導入しているものとは別にzoomなどを用いて開講している。
 今回の研究会では、教職員だけでなく、オンライン講義を受講中の大学院生にも参加してもらい、報告者が現在担当している「宗教実践実習」(3年次生対象)における、オンライン授業の実施についての現状報告を行い、その後、オンラインツールを用いた授業の課題について、教授者と受講者、それぞれの体験を踏まえてディスカッションを重なった。
 報告の対象となった「宗教実践実習」は、通常では、受講生が宗教実践活動の現場において実習を行うことを前提に、クラスではその成果報告をもとに、教員は指導と検証をおこない、受講生自身の実践能力が向上するように助言と指導を行う中心に運営されている。しかし、昨年度末からの新型コロナウイルス感染拡大により、新学年度の開始前から、宗教実践活動の現場自体が原則として活動停止状態となり、計画していた実習の予定が立てられない状況となり、それに対応するために、どのようにオンラインツールを用いたかを中心に、まず以下の内容の報告が行われた。
 この授業では、対面講義が不可となった4月早々から受講生とメールのやりとりをするところから始め、受講生(3名)のインターネットアクセスの環境を確認し、1週目から試行的にZoomを利用してオンライン・ミーティングを試すところから始めることとなった。受講生は1名が中国地方、1名が九州、1名が兵庫県で、いずれも今学期は自宅からの受講となった。なおオンラインツールとしてZoomを選んだのは、受講生がすでにその使用に習熟していたということもあるが、教員側の状況として、大学のオンライン講義実施のための講習会などが始まる前であり、受講生の側の選択肢も他になく、かつ外部の参加者を招待する際のZoomツールとしての汎用性という視点からも、結果としては良い選択であったと思われる。
 オンライン・ミーティングで実習についての相談を始めたが、外出もままならない状況であったので、予定していた実習に出かけられない状況下でできることとして、新型コロナウイルス感染拡大下における「インターネットを使った伝道」を共通のテーマとして、受講生のそれぞれ関心のある課題について、外部の有識者にZoomミーティングに参加してもらい、実際に現場での実習でもおこなうインタビューの形式にできるだけ近い形で(予め質問をお送りし、それにお答えいただく形でディスカッションをする形式)で、原則として通常の講義開講の時間帯を利用して、4回のオンラインミーティングがおこなわれ、4回のミーティングのテーマは、①仏教フリーペーパー編集者、②YouTube法話、③仏教とマイノリティーコミュニティー、③インターネットの複合的な利用でお寺と地域をつなぐ試みで、5回目は受講者と教員でオンライン・ミーティング、4回の講義のまとめを行った。
 このZoomによる「オンライン実習」実施報告のまとめとして、次のような3つのポイントが指摘された。まず、実践真宗学研究科の院生の実践能力の高さである。実践真宗学研究科では、2回生までの学びを通して、自分が専門として研究している分野に関しての人的ネットワークの構築ができていること。また、それぞれが、それを教育・研究の場につなげる積極性を2年間の学びで身につけており、アイデアを出すだけでなく、どうすればそれが実現できるかという視点から物事を考える姿勢が身についている。この企画も教員の指示ではなく、院生の自発的な提案で実現したもので、この企画が実施できたのも、受講者が大学院での学びの中ですでに身につけた人的ネットワークの構築力あったからこその成果であるといえよう。
 次に、オンラインツールを活用した実習を実施する場合の強みとして、以下のことが報告された。オンラインツールを利用すると地理的な制限がはずれ、日程と時間さえ調整できれば、通常不可能な教育・研究の交流が可能となること。またオンライン・ミーティングでは、参加者が比較的同じ(カメラ)目線で、一対一でのやりとりになるので、対話の内容がクラスでのディスカッションよりも深いものとなる。その理由の一つとしては、教室とは異なり、参加者は手元に必要な資料がいつでも手にとれる状態であり、かつオンラインのリソースにもアクセスしながら参加でき、さらにパソコン上に置かれているデータの共有がリアルタイムでできることである。
 しかし、オンラインツールの活用の問題点があることも指摘された。まずオンラインでのディスカッションでは、教室とは異なり全体の雰囲気が掴めないので、発⾔のタイミングをうかがってしまう傾向にあり、通常の授業より発⾔がしづらい。また時間の感覚が希薄になりがちで、報告や発言がながくなり、会話をストップするタイミングが掴みにくい。この点については、セッションを始める前に、予めディスカッションなどの運営の仕方のルールと司会進行者の役割を通常の講義以上に明確にしておくことが必要であろうと思われる。また全ての参加者のインターネット環境が整っていないと、セッションの途中で通信が切れ、映像と音声が乱れるなどの不具合が発⽣してしまうので、セッションを開始する前に安定したインターネット環境があることの確認が必要である。
 以上、オンラインツールの活用の強みも、問題点もあるが、今回のように手探りの状態で始めた試みであるにもかかわらず、普通の対面の講義では不可能なことが可能になり、かつ院生がこれまでの学修において身につけた、実習についての能力を発揮することができたことからも、その教育効果が十分認められる結果となった。今後は対面での教室での講義においても、オンラインツールが安定して活用ができる環境の整備が実現すれば、実践真宗学研究科全体の教育効果の向上のために有効であると考えられることが報告された。
 報告者のまとめの後、参加教員の葛野洋明氏が現在担当している「国際伝道論」の講義では、すでに数年前からオンラインツールを利用して海外から講師を招聘する形の講義が実施されており、特に現在のような状況でも問題なく講義の運営ができていることも報告された。また同じく葛野氏からは、現在、実習系の講義として「布教伝道実習」の合同実演を、オンラインツールを利用して、10名以上参加者がリモートでおこなう合同実演が始まったことも報告された。
 最後に、教員・大学院生を交えた参加者全体のディスカッションを行った。参加していただいた教員と大学院生のこれまでの体験からは、現在のオンラインツールを使った学習のみで「宗教実践実習」の教育・研究が完全に代替できるとは言い難いが、通常の教室での講義では不可能なことがオンラインツールで実現可能であること、また実際にリモートやバーチャル空間における「宗教実践」のエリアが、現在急速に拡大しつつあることは確かに感じられるので、今後もさらにオンライン授業のポジティブな可能性についてさらに意識高めていくべきであることを、参加者全体で共有できたことは大変有意義であった。


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作成日2016/04/26

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    概要: 今年も、小学生に“理科実験のおもしろさ”や“ものづくりの楽しさ”を知ってもらう「夏休み子ども理科実験・工作教室」を開催!16回目の今年は、新しい教室が開講されて内容もパワーアップしました!!龍谷大学理工学部の先生や大学生のお兄さん・お姉さん達と一緒に、理科を楽しく学びましょう! 日時: 2018年08月07日 13:00 ~16:30 2018年08月08日 13:00 ~16:30 ご参加いただけるのは、いずれか1日のみです。 会場: 龍谷大学瀬田キャンパス 申込方法: 7月19日(木) 10時から受付開始(受付時間:月~土 10:00~16:00) 先着...

  • 【募集終了】第3回 龍谷キッズ ふれあいパークボランティア募集!

    児童館に通っている子どもたちを大学に招待して春休みの楽しい想い出を作ってもらいたい!広いキャンパスで思いっきり遊んでもらいたい!という学生スタッフの想いから始まった企画の第3弾です。 深草キャンパスから徒歩15分程度に位置するふかくさ輝っず児童館の子どもたちと一緒に笑顔で溢れた時間を過ごしましょう。 活動日時:2026年3月26日(木)9:00~16:00 事前説明会:2026年3月18日(水)13:00~15:00【原則参加必要】 募集人数:学生ボランティア40名※定員になり次第締め切り 申込はこちらから(定員に達しました) 場 所:...

  • テスト

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  • 国際学部 履修<履修登録手続編>

    国際学部 履修<履修登録手続編> ■履修<履修登録手続編>重要 &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; 履修<履修登録手続編>(通し)「時間割の組み方、登録の仕方、注意事項など」 20分 ※以下の動画は履修<履修登録手続編>(通し)を分けたものです。 1.履修登録の準備 基本事項の確認「基本事項を確認しよう」 3分半 2.履修登録の流れ「履修登録の流れ」 1分 3.時間割 必修科目編「時間割を組んでみよう 必修科目編」 2分半 4.時間割 教養科...

  • 国際学部 履修<履修登録手続編>

    ■履修<履修登録手続編>重要 履修<履修登録手続編>(通し)「時間割の組み方、登録の仕方、注意事項など」 20分 ※以下の動画は履修<履修登録手続編>(通し)を分けたものです。 1.履修登録の準備 基本事項の確認 「基本事項を確認しよう」 3分半 2.履修登録の流れ 「履修登録の流れ」 1分 3.時間割 必修編 「時間割を組んでみよう 必修科目編」 2分半 4.時間割 教養科目編 「教養科目で残りの科目を決めよう」 4分半 5.予備・事前登録 「科目を決めたら登録しよう 予備・事前登録」 2分半 6.本登録 「本登録しよう...

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作成者有限会社アップルップル

作成日2016/04/26

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作成者KDL藤川

作成日2017/04/26

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作成者KDL藤川

作成日2017/05/12

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作成者KDL藤川

作成日2017/05/12

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作成者KDL藤川

作成日2017/04/26

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作成者KDL藤川

作成日2017/04/26

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作成者KDL藤川

作成日2017/05/12

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作成者KDL藤川

作成日2017/05/12

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作成者KDL藤川

作成日2017/04/26

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作成者KDL沖

作成日2017/05/08

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作成者KDL沖

作成日2017/05/08

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作成者KDL藤川

作成日2017/05/15

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作成者有限会社アップルップル

作成日2016/04/26

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作成者KDL藤川

作成日2017/05/01

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