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経済学部

大原盛樹ゼミ
新興国の成長を日本に取り込む。
WEST論文研究発表大会で「分科会賞」を受賞しました!

2019.01.25WEST論文研究発表大会で「分科会賞」を受賞しました!

経済学部 大原盛樹ゼミ

12月1日、2日に同志社今出川キャンパスで行われたWEST論文研究発表会に、私たち大原ゼミは3チームとも出場しました。梅本班(1班)は「ブランド価値の形成におけるインターネットメディアの役割」、山口班(2班)は「新興国市場における外国ブランドの価値と原産国イメージ」、北村班(3班)は「ブランド戦略と観光」というテーマです。

本大会は経済学的な実証分析に基づく政策研究の分野で全国有数の研究発表会です。西日本を中心に70チームが参加しました。中央大学や学習院大学など関東から参加するチームもありました。審査は、事前に提出した論文と、発表会での論文のプレゼンテーションのトータル点数で競われます。3万字以内の本格的な学術論文を執筆し、それを基に20分のプレゼンテーションと8分の質疑応答が行われます。じっくり時間をかけて内容が吟味されるのが本大会の特徴です。本大会での重点は「政策提言」です。審査員は大学教授と大阪府の行政官の方で、現実的で実現可能性を持ちつつ、同時に学生らしい新たな視点からの提案が求められます。予選当日は13ブロックに分かれ、1ブロック5、6チームで予選を行っていきます。予選ブロックは労働、産業、国際など専門テーマ別に分けられています。

今回の記事では、産業1のブロックで出場した私たち1班の様子を紹介します。1班は、日本企業がインド市場でSNSなどのネットメディアを通じてブランド価値を高める方法を研究しています。私たちはオリジナリティがあって正確性の高い分析を行うことに特に力を入れてきました。分析に使ったデータは、インドでの研究旅行の際にアンケートで収集したものです。オリジナリティと社会的意義では負けていない、という自信があります。

当日、私たちの発表の順番は会場で最後でした。ずっと緊張した状態が続いていましたが、ほかのチームのプレゼンに質問をするなど、周りの発表者に負けない強い気持ちで待っていました。短い時間でプレゼンをするインカレ予選と違い、WESTでは報告する時間に余裕がありました。分かりやすい口調で伝わるように心掛け、大原ゼミで大事にしている「元気で笑顔」を意識しながら発表に挑みました。本番は、日々の練習の成果を出すことができたと思います。質疑応答の際には、審査員の方から「実際にインドに行ってアンケートを取り、多様な関係を分析しているのが有意義だ」と言ってくださいました。WESTでは論文を事前に審査員の方に読んでいただいている状態での発表です。前回のインカレ予選では、内容に関する誤解が審査員の方と私たちの間に生まれて、苦戦しました。しかし、今回はきっちり言いたいことが伝わったと思いました。講評で審査員の方から具体的なアドバイスをいただくことができました。報告会終了後も、班員みんなで審査員の方を「出待ち」し、次の大会に向けての具体的な改善策などを積極的に聞き出しました。

1日目の予選の結果発表は翌日の本選当日に行われます。本選当日、全ての報告が終わった後、最優秀論文が発表され、最後に前日の各分科会で一位になった論文(「分科会賞」)が発表されます。私はその日、本選に行きませんでした。インカレ予選の時と比べると少し良くなったとは思いましたが、この時、自分達が選ばれるという自信をどうしても持つことができませんでした。せっかく行って、自分の班だけダメだったらどうしようだとか、自分のせいで受賞した仲間が喜べなくなったら申し訳ないと思っていました。今振り返ってみると、小さなことを気にしていたなと思います。

本選当日の夕方、会場に行っていたゼミの仲間から、「産業1と産業2のブロックで大原ゼミの1班と3班が分科会賞を受賞した」、と連絡をもらいました。分科会賞を獲得したのは大阪大学、神戸大学、同志社大学、関西学院大学と私たち大原ゼミの2チームです。本大会は今年で18年目ですが、龍谷大学のチームが本大会で受賞したのは私たちが初めてだそうです。データが多く内容的にも少し複雑な研究ではありますが、しかし正確に理解さえしてくれれば、評価してもらえるんだ、と初めてきちんとした形として認められた気がしました。本当にうれしかったです。消極的になっていた私に、「よかったね」と連絡してくれた先生やゼミのみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。

今回一緒に挑んでくれた二回生は来年も本大会に出場します。本大会に出場し、実際に分科会賞をとることができたことで、「やればできるんだ」と、モチベーションにも繋がったと思います。翌日、先生から「分科会賞」の賞状を受け取りました。うれしさと同時に、「残す大会は、龍谷大学で行われるゼミ対抗研究報告会のみ。2班はインカレ本選も残っている。本大会で気づいた部分や得たものを取り入れ、さらに改善していきたい」――と思いました。

西田 奈津美(私立土佐女子高校卒業)
梅本 真里(大阪府立泉陽高校卒業)