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経済学部

大原盛樹ゼミ
新興国の成長を日本に取り込む。
西日本インカレ本選に出場しました

2019.02.20西日本インカレ本選に出場しました

経済学部 大原盛樹ゼミ

大原盛樹ゼミでは、3つの班に分かれて、研究に取り組み、様々な研究報告会に参加しています。私が所属する2班は、12月16日に行われた西日本インカレの本選に出場しました。11月の予選で、各ブロックで1位になった9組で戦いました。

私たちのテーマは「新興国における外国ブランドの価値と原産国のイメージ」です。昨年先輩が中国でとった約200のアンケートと今年インドで私たちがとった約200のアンケートの結果に基づいて、外国ブランドの評価に、その出身国のイメージがどう影響しているかを分析しました。2年かけたゼミの研究の集大成です。

本選の他の出場チームの研究には様々なものがありました。現代の野菜不足を解消するベジタブルイノベーション、Wi-Fiの活用、通信販売が促進する中での特典付きレビューの信頼度、等々、それぞれのチームが現在の社会課題や今後を見据えたとても興味深いテーマを研究していました。私達の発表の順は9組中7番目だったのですが、先の6組を見ている間はそわそわしていて、3.4.5組と終わっていくとともに緊張感が高まっていきました。質疑応答の受け応えがしっかりして落ち着いているチーム、会場を圧倒させるようなプレゼン力を持っているチームなど、どのチームも特色と実力があり、予選会とはまるで違った雰囲気の大会だと感じました。

そして、私たちの班の順番が来ました。発表はとてもうまくいきました。途中でマイクのスイッチが切れるなどのハプニングがありながら、冷静に乗り切り、全員が歯切れよく、力を込めてメッセージを伝えることができました。私はパワーポイントの操作担当だったのですが、複雑なパワーポイントであったので、発表者の言葉とタイミングを合わせることが難しく何度も練習を重ねました。その成果か、本番は間違うことなく終えることができました。

しかし発表後の質疑応答は苦戦しました。最初の審査員はパナソニックの社員の方で、好意的な評価をいただきました。しかし続く大学教授からは分析の手法と解釈について厳しい質問を受けました。最初は質問の意味がよくわかりませんでした。班長が負けずにがんばって説明をしているのですが、納得してもらえません。解釈が反対だとか、手法を理解していないなどと言われ、そのまま質疑応答の時間がなくなってしまいました。別の審査員の方も手を挙げていらっしゃったので、挽回できるかもしれないチャンスだったのではないかと未だに考えてしまいます。終わってから、私たちの内容を全く誤解していたためにそんな質問をしていたことに気付きました。私達としては研究内容が正確に伝わったということが前提として質問を待っていた部分があったので、誤解が生じてしまったことに、悔いが残りました。発表の時に理解してもらうかがいかに大事であるかを痛感しました。もちろん、私たちもそこを重点に置いて作り上げてきたつもりではありましたが、十分に理解してもらうことはできませんでした。初めて聞く内容を別の人に理解してもらうことは、自分が思うより何倍も難しいということを改めて実感しました。

最後に結果発表がありました。残念ながら私達は3位以内に入ることができませんでした。中国とインドを比較するなど分量が多く、難しいテーマではありますが、これからの日本社会に貢献できる大事なテーマであるという自信がありました。長く続いた研究の最後の大会でもあり、良い評価を受けてゼミを終わりたいという願望もありました。しかしそれはかないませんでした。

班を牽引してくれた班長は、今回の結果には特に悔しい思いをしたと思います。班長は、分析やパワーポイント作り、原稿、質疑応答とたくさんのことを率先してやってくれた、尊敬できる存在でした。準備に人一倍苦労したからこそ、評価してもらいたいという気持ちも人一倍大きかったと思います。私たちのチームは班員で意見が食い違うことも多々あり、一つのことを作り上げることは決して簡単なことではありませんでした。しかし班長が粘り強くまとめてくれ、徐々にいいものに近づけることができました。WEST、ゼミ連報告会で他の班が受賞する中、私たちだけ受賞できないなど、何度も悔しい思いをしました。しかし班長はその都度諦めず、最後までやりきってくれました。そんな班長のためにも受賞したかったという思いが強くあります。

しかし、「西日本インカレ(合同研究会)」では、たくさんのチームがある予選会を勝ち抜き、レベルの高い人たちが大勢いる本選でプレゼンテーションをすることができ、それだけでもとても貴重な体験であると感じています。なにより、自分たちのテーマと内容に自信をもってプレゼンができたことを誇りに思います。

後日主催者からいただいた審査員の講評では、審査5項目全てで出場9組の平均点を上回っていました。3位入賞まで本当にあと一歩だったと思います。他の班に比べていつも出遅れ気味だった私たちが、よくここまでこれたと思います。

班の仲間とは、研究旅行でのアンケートから始まり、データの分析、パワーポイント作り、発表練習とたくさんの時間を使って、ここまで作り上げてきました。ゼミ同期生(3回生)と後輩(2回生)が会場に応援に来てくれました。同期生とは班は違うものの、時に助け合い、時に負けないようにと、一緒に研究をしてきました。何人かの2回生が私たちを見て「来年はここで優勝したい」と思ったそうです。私たち3回生の研究発表の姿をもとに、さらなる相手への伝わりやすさを追求する努力と工夫を重ねれば、優勝も可能ではないかと思わせるところまで私たちは来ていたのかな、と思い、うれしくなりました。

ここまで来ることができたのも、先生とゼミの仲間がいたからです。先生とゼミの仲間に感謝したいです。

山本 七海(大阪府立山田高校卒業)