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政策学部

石原凌河ゼミ
いつか来る災害へ 立ち向かい未来につなぐ学び。
「こども梧陵プロジェクト」に参加して①

2018.08.08「こども梧陵プロジェクト」に参加して①

政策学部 石原凌河ゼミ

「こども梧陵プロジェクト」とは濱口梧陵さんから学ぶことや防災のことについて、和歌山県広川町で広小学校の子どもと共に考えようというものです。ここは南海トラフ地震が発生後30分で津波が到達すると想定される非常に危険な場所で、過去に津波に何度も襲われた土地です。その時、避難誘導と復興に尽力した人がいました。それがプロジェクト名にもなっている濱口梧陵さんです。彼は津波のあと、稲むら(ススキという稲束を重ねたもの)に火を放ち、この火を目印にすることで多くの人を救いました。また復興でも私財を被災者への配給に当てました。そして今にも残る堤防を作った人でもあります。

私たち石原ゼミは7月10日にこども梧陵プロジェクトの一環である「こども梧陵ガイド」の準備としてクイズ作りに参加してきました。その成果を子供たちが稲村の火の館の来館者の方にクイズを出題する形でガイドをするというものです。この稲村の火の館は濱口梧陵の功績の記念と防災教育を兼ねた施設です。

クイズ作りの際に、子どもたちから普段の避難訓練の様子や濱口梧陵に関する豆知識を教えてもらいました。その後稲村の火の館に行き、津波シミュレーションなどの様々な展示や3Dの映像資料を見学しました。そこから改めて津波の怖さや稲村の火についてより知ることができました。

「こども梧陵ガイド」の本番は8月にあります。その時は小学生をサポートしつつも、私たちは災害という難しいテーマをどのように子どもたちに分かりやすく伝えることができるかを学んでいきたいと思います。

文章:立石 映(静岡県立浜松高校卒業)
写真:杉山 和則(和歌山県立神島高校卒業)