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政策学部

石原凌河ゼミ
いつか来る災害へ 立ち向かい未来につなぐ学び。
私たちが防災教育から学んだこと

2019.03.06私たちが防災教育から学んだこと

政策学部 石原凌河ゼミ

私たち石原ゼミの防災教育プロジェクト班は、2月5日と6日に徳島県阿南市の吉井小学校と橘小学校で防災教育を行いました。

5日に行った吉井小学校では、6年生を対象に授業を行いました。前半は小学校周辺が土砂災害の危険が見込まれるため土砂災害に関するクイズを行いました。後半は避難時には携帯電話の回線の混雑が予想されるため災害用伝言ダイヤルの説明と使い方について学んでもらいました。災害用伝言ダイヤルの使い方では、避難したことを想定して30秒間で相手に自分の状況を伝えるということをしてもらいましたが「30秒が短かった」などの感想があり、実際に伝言時間を体験してもらえてよかったです。授業の中では6年生とは思えないくらいよく考えられた発言や回答をきき日頃から災害に対して備えていることがわかり、大学生である私たちも学ぶことが多くありました。

6日に行った橘小学校では、災害後の避難所の生活を想定して避難所運営模擬体験ゲーム「HUG(ハグ)」を4年生対象に実施しました。「HUG(ハグ)」は体育館や教室などに避難者の情報が書かれたカードを配置するゲームです。配置して行く中で高齢者、障害者、妊婦、外国人を含めた要配慮者の対応を特に考えなければなりません。児童達は、多くの意見を出しながら避難者の目線に立ち一人一人が人権の視点から「HUG(ハグ)」を考えていたことが印象に残っています。また元気よく授業に参加してもらえたことで教える側としても授業が行いやすかったです。

一方で授業を行う中で課題も多くでてきました。資料の作成ミスや情報の伝達ミスなど、班全員が細かくチェックすれば防ぐことができたミスにより、児童に混乱を招いてしまったり、知識不足から質問の回答があやふやになったりと授業をすることが目的になってしまったことが反省点です。防災教育の教えは誤った内容を伝えると命に関わります。その責任感を持ちより防災の知識を学び、今後の防災教育やゼミの活動につなげたいと感じました。

山口 響生(京都府立桃山高校卒業)