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政策学部

石原凌河ゼミ
いつか来る災害へ 立ち向かい未来につなぐ学び。
広島県三原市でボランティア活動に参加して

2018.08.28広島県三原市でボランティア活動に参加して

政策学部 石原凌河ゼミ

2018年6月28日から7月8日まで西日本を中心に台風7号や梅雨前線の影響により全国の広い範囲で記録的な大雨になり、各地域で浸水や土砂災害といった甚大な被害を受けました。私たち石原ゼミは8月9日に西日本豪雨で被害を受けた広島県三原市本郷町でボランティア活動を行いました。今回は災害ボランティア活動の様子とボランティア活動を通して学んだことについて報告します。

三原市は広島県の南部に位置し、今回の豪雨で浸水被害4045棟、土砂災害による倒壊237棟、死者8名、けが人10名の被害を受けました。ボランティアをするにあたりボランティアを体験すること、被災地の現状を知ること、ボランティアに関わっている人の状況を知る事の3つを目的に設定しました。前日にはみんなで事前学習を行いました。6人から7人を1グループとし、4グループに分かれて災害ボランティアのイメージや現地の状況の予想について話し合いました。

ボランティアの内容は三原市にある町の公民館の前に溜まっている土砂を土嚢袋の中に入れる作業でした。2つの班に分かれて、10分ずつ交代で昼休憩も含めて約4時間、作業を行いました。災害ボランティアは重労働とイメージしていました。天気は曇りで作業を行いやすい気候だと思っていましたが汗が止まらず、もしこれが晴れていると想像したら恐ろしかったです。ボランティアの大変さ、無理をしないことの大切さを今回の活動で学ぶことができました。また依頼者の方の感謝の言葉を聞いてボランティア活動をして誰かの役に立つことの喜びを感じました。

数時間私たちは活動しましたが、出来たことはほんとに少しの土砂を集めることだけでした。豪雨から1ヶ月が経過しましたがある程度は復旧していると予想していました。しかし、被災地の現状として瓦礫が散乱していたり、建物が傾いていたりと、まだまだ多くのボランティアの力が欠かせない状況です。そのためにもまず、沢山の人に災害ボランティアの存在を知ってもらう必要があると感じました。

一般的にはボランティアセンターを通じて派遣場所が決まります。ボランティアセンターは、派遣場所へ誘導してくださる方や、ボランティアに必要な物資を貸してくださる方、ボランティア後の用具洗い場をつくってくださる方など、多くの方々によって運営され、スムーズに活動できることを学びました。

今回の経験から、これから未来に起こるかもしれない災害に備えて防災について考え、もっと学びを追求していきたいです。

山口 響生(京都府立桃山高校卒業)