challenger43

政策学部

石原凌河ゼミ
いつか来る災害へ 立ち向かい未来につなぐ学び。
徳島県阿南市橘町での合宿

2018.11.12徳島県阿南市橘町での合宿

政策学部 石原凌河ゼミ

私たち石原ゼミは防災教育プロジェクトと災害伝承・事前復興プロジェクトの2つのプロジェクトに分かれて活動しています。そのなかの災害伝承・事前復興プロジェクトは10月20~21日に徳島県阿南市橘町で合宿を行いました。この合宿は、3回生が1年間を通して橘町の過去の津波について住民の方からお聞きした話をまとめた災害教訓誌を住民の方の前で発表することを主として行われ、2回生もそれに同行しました。

災害伝承・事前復興プロジェクトとは、地域の過去にあった災害を伝え住民の方に防災意識を高めてもらうこと(災害伝承)、災害が起こった直後や災害後に必要なことを決めておくこと(事前復興)の2つを行い、地域の迅速な復興を目指すプロジェクトです。

1日目は、徳島県阿南市橘町でまちあるきをしました。公民館で住民の方とお話をしたり、橘地区防災公園や津乃峰地区防災公園に行き実際に規模や高低差を確かめてきました。

2日目は、朝から橘町の住民の方は橘町公民館で防災訓練をしていました。私たちは、住民の方が炊き出し訓練で作ってくださったものをお昼ご飯としていただきました。午後からは、石原先生が「大阪北部地震と平成30年7月豪雨水害からの教訓」というテーマで地震と水害についての講義をされました。住民の方々が前のめりに話を聞いている姿が印象的でした。講義の後に、3回生が災害教訓誌を住民の方に発表しました。災害教訓誌でまとめたデータの結果から災害が起こった後も橘に戻りたいと考える方が多いことが分かり、そこから住民の方で橘町の魅力を共有する防災ワークショップを「橘町の魅力を考えよう」というテーマで行いました。住民の方々は、地域での思い出話を混ぜながら地域の魅力を笑顔でお話しされていました。ワークショップで出てきた魅力は、海や山、そしてそこで水揚げされるしらすなどがありました。まちの魅力を聞くことで、災害からなにを守らなければならないのか、ということが明らかになりました。

この活動から、住民の方は何を求めているのか、防災についてどのように考えているのかなどが分かりました。私たち2回生は違う地域で活動しますが、この経験を生かしていきたいと思います。

高木 也実(大阪府立吹田東高校卒業)